HISがハウステンボス売却へ、香港の投資会社に…業績上向いたタイミングで判断

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 旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が、傘下の大型リゾート施設「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)を香港の投資会社に売却する方向で最終調整していることが分かった。売却額は数百億円に上る見通し。HISはコロナ禍で業績が悪化しており、売却で資金を確保する。

HISが売却の方針を固めたハウステンボス(3月25日)
HISが売却の方針を固めたハウステンボス(3月25日)

 複数の関係者によると、HISはハウステンボス株の66・7%を保有しており、大半を売却する方針。8月にも正式決定する。残る株主の九州電力やJR九州など地元企業5社も売却する方向という。ハウステンボスは投資会社の傘下で営業を続ける。

 HISは、旅行需要の低迷で2021年10月期連結決算の最終利益が過去最大の赤字となった。一方、ハウステンボスは入場者数が回復傾向で、22年3月中間連結決算の営業利益は、中間期では3年ぶりに黒字転換。業績が上向いたタイミングで売却を判断したとみられる。

 ハウステンボスは1992年に開業。入場者数の伸び悩みなどで2003年に会社更生法の適用を申請して経営破綻した。野村ホールディングス系投資会社の傘下入りを経て、HISが10年に買収し、地元5社も同時に出資した。

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3184806 0 経済 2022/07/21 05:00:00 2022/07/21 19:36:53 2022/07/21 19:36:53 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/07/20220721-OYT1I50019-T.jpg?type=thumbnail

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