JATAが海外旅行キャンペーン 全国8カ所で

「海外旅行が再開しました」の呼びかけに応じ、老若男女がチラシを手に取っていた=15日午前、大阪市北区(田村慶子撮影)
「海外旅行が再開しました」の呼びかけに応じ、老若男女がチラシを手に取っていた=15日午前、大阪市北区(田村慶子撮影)

一般社団法人日本旅行業協会(JATA)は15日、旅行各社や空港・航空会社、諸外国の政府観光局などと共同し、海外旅行の機運を盛り上げるキャンペーンを始めた。同協会の公式ツイッターアカウント「@jataoutbound」をフォローし、「#せかいたび」を付けて「#(行きたい旅行先)」を投稿すると抽選で300人以上に国際線の航空券などが贈られる。応募は29日午後11時59分まで。

新型コロナウイルスの感染拡大は一部の国・地域で収束の兆しが見え始めており、各国では水際対策の緩和が進みつつある。

この日は大阪・阪急梅田駅でキャンペーンの情報などを載せたうちわやチラシを歩行者らに手渡し、用意した1500部が午前8時から2時間余りで配り終えた。JATA関西事務局の中野裕行・事務局長は「想像以上に(配布完了が)早かった。海外旅行の回復はまだまだだが、興味を持っている方は多い」と手応えを示した。チラシなどの配布は東京都や名古屋、札幌、福岡など全国計8カ所で同時に実施された。

JATAの酒井淳・副会長(左)は「旅行業界から情報を発信し、消費者の目を海外旅行へ向けたい」と話す=15日、大阪市北区(田村慶子撮影)
JATAの酒井淳・副会長(左)は「旅行業界から情報を発信し、消費者の目を海外旅行へ向けたい」と話す=15日、大阪市北区(田村慶子撮影)

日本政府観光局(JNTO)によると、令和4年1~5月の日本人出国者数は45万5800人(推計)。約800万人が出国した平成31年同期と比べ94・3%減と回復が遅れている。

阪急交通社社長でJATA副会長の酒井淳氏は、外務省が指定する「感染症危険情報」で70カ国・地域が最も低い「レベル1」になったことにも触れ、「G7(主要7カ国)の中で現在も厳しい水際対策を取っているのは日本だけだ。海外旅行は遠いものではなく、安心してできるものになっている」などと呼びかけた。

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