VIVA STUDENT
海外教育旅行メールマガジン 9月号
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シンガポール政府観光局 海外教育旅行を成功させるための提案

ケーススタディ<千葉英和高等学校の場合>

学年全体では初の海外修学旅行先としてシンガポールを選択
千葉英和高校は2月に、学年全体では初めてとなる海外修学旅行を実施した。普通科約270人、英語科約30人、計約300人の生徒がシンガポールを訪問。 なかでも、現地校と交流した英語科の生徒は、「初めてアジアに友達ができた!」「日本を外から見ることができた!」と喜びの声を上げるほど、 貴重な体験をしたようだ。同校がシンガポールを選んだ理由や修学旅行の成果について、総務部広報担当副主任の津田知之教諭にお話をお聞きした。


治安や対日感情、医療衛生水準などを考慮して決定
Q 全クラス規模での海外修学旅行は今回が初めてとのことですが?
A


英語科と普通科特進コースは前年度もシンガポールを訪問しましたが、普通コースは九州でした。本校は創立以来、国際的視野を育成する教育に取り組んできました。 海外英語研修旅行は20年間の経験を持ち、オーストラリアの学校との交流も18年間に及びます。しかし、こうした海外研修や交流プログラムは、参加を希望する生徒を対象に行われてきたもので、 学校規模での成果をあげるには至っていませんでした。生徒全員が国際的な環境に目を向けることを目指し、本校の教育の特色をさらに充実させるため、 今年度より学年全体での海外修学旅行に踏み切りました。
シンガポールは治安が良く、対日感情が厳しくないほか、医療衛生水準が十分に整っていること、公用語が英語のため、英語科生徒にとって英会話を実践するチャンスとなることなどから、 デスティネーションに選びました。また、 (1)複数の民族が集まる複合民族社会であるシンガポールを見て、体験することにより、多くの民族が交錯する国際社会を洞察する力を養う、 (2)過去の歴史において日本と深いつながりを持ち、近年発展を続けているシンガポールを通して、日本人としての過去を振り返り、未来を考える目を養う、 (3)可能な限り英語を活用して現地の人とコミュケーションを図る、 (4)英語科の生徒は現地校との交流により、以上の目標について体験を深める、 (5)これらを通じて、国際社会の発展と平和を求める心を養う――ことを、修学旅行の目標としています。

Q 出発前にどのような事前学習をされましたか。
A


生徒達の興味に応じて、また、実際に修学旅行で役立つようなテーマをクラスごとに決定し、研究発表しました。具体的には、なぜマーライオンがシンガポールのシンボルとなったのか、 どうしてライオンなのか、なぜマーライオンには尾っぽがあるのかなどをまとめた発表「マーライオンって何だろう?」のほか、 日本とシンガポールの関係を軸にシンガポールの歴史をまとめたもの、シンガポールの伝統料理やおすすめ料理について、また、セントーサ島やチャイナタウンなどの観光名所についてなど、 様々なテーマで発表がなされました。研究発表は修学旅行中の情報としても活用できるよう、旅行のしおりに掲載しました。

学校交流の成果は素晴らしいものに
Q 滞在中はどのような体験学習をしましたか?
A


英語科生徒は現地のジュイン・セカンダリー・スクールと交流しました。挨拶、歌、ソーラン節などを元気いっぱいにこなし、ジュイン校の生徒の盛んな拍手を浴び、 マレー系生徒による優雅な伝統舞踊に見とれました。また、授業体験のほか、昼は生徒同士で屋台の食事を楽しみ、セントーサ島を一緒に見学。交流の成果は素晴らしいものだったと思います。 普通科生徒は、都市開発局とニューウォータプラントを見学し、小都市国家の見事な運営を学びました。






実り多い学校交流だからこそ、拡大していきたい
Q シンガポールへの修学旅行の成果と今後の課題について教えてください。
A


多くの生徒にとって初めての海外体験となり、良い成果を上げることができたと思います。生徒からもほぼ満足が得られ、大きな不満は聞かれませんでした。 特に現地校との交流については満足しており、生徒達にとっても良い体験となったようです。可能であれば今後も継続して行きたいです
できるだけ多くの生徒が観光旅行的なものよりも一歩踏み込んだ体験をできるよう、現地校との交流を拡大していきたいのですが、キャパシティなどの面が課題となっています。 さしあたって次回は、英語科に特進クラスを加え、交流を2クラスに増やす予定です。一方、帰国後に体調を崩した生徒が若干名出たため、飛行機の便を変え、無理のない計画とするほか、 衛生面に注意を払い、生水や氷を摂取しないよう徹底させたいと考えています。

――ありがとうございました。


資料:千葉英和高校、シンガポールへの修学旅行実施までのスケジュール
2005
2/18 仮旅行委員会発足(これからの修学旅行のあり方、下見等の打ち合わせ)
2/24 旅行会社と契約
2/25 下見の人選
3/7-18 下見実行委員打ち合わせ
3/27-30 シンガポールへ下見
4/1 正式旅行委員会発足(校長・教頭・当該主任・各学年副主任)
5/21 保護者対象説明会
5/31 旅行委員会開催
6/3 保護者対象説明会(前回欠席者対象)
6/22 旅行会社による生徒対象説明会(シンガポールについて、パスポートの取得について、その他)
7/21-8/31 パスポート取得期間
9/1 パスポートのコピー提出
9/28 部屋割完了
10/11-14 生徒心得及び保健衛生学校案提出
10/13 学年会議で日程説明
10/17 旅行委員会開催
10/17-21 生活指導・保健衛生の実施案作成
10/19 業者打合せ(しおり原案、看護士、その他詳細)
10/21 実行委員会開催
10/24-11/9 生活指導・保健衛生の学年案決定(しおり内容・細則)
11/7-25 旅行係(クラス分担の仕事完成)
11/10 学年会議開催
11/10-12/2 しおりの校正完成
11/18 健康調査表配布
11/25 健康調査表回収
12/14 学年会議開催
2006
1/11 しおり配布・説明
2/1 英語社会科学習
2/8 生徒研究発表、オリエンテーション、社会科学習


日 程 表A・B(1、3、5、7組)
日次 月日(曜) 都市名 発着 交 通
機 関
現 地
時 間
日 程
1 2006年
2月13日 (月)

東京(成田)
シンガポール



JL-711
専用バス

17:30
23:55
成田空港第2ターミナル集合
日本航空便にて空路シンガポールへ
着後、専用バスにてホテルへ
(所要時間約7 時間、時差-1 時間)
[ホテル泊]
2 2月14日(火)
専用バス

午前


午後



ホテルにて朝食
シンガポール市内の見学
(戦没者記念公園、マーライオン公園、マウントフェイバーなど)
昼食−市内レストランにて「広東式飲茶」
セントーサ島にて班別自由行動
(班ごとに水族館、博物館、各種アトラクション等の
見学)
夕食−「シーフード」
[ホテル泊]



3 2月15日 (水)
専用バス

午前


午後



ホテルにて朝食
バスにてマレーシアのジョホール・バルへ
着後、市内の見学(サルタン王宮、モスク、カンボン村など)
昼食−市内レストランにて「マレーシア料理」
シンガポール市内の見学
(オーキッドガーデン、リトル・インディア、アラブ・ストリートなど)
夕食−市内レストラン
ナイトサファリ(世界初の夜間動物園)の見学(トラム・
カー・ライド)
[ホテル泊]



4 2月16日(木)





シンガポール

専用バス




JL-710

午前

午後


23:00
ホテルにて朝食
URA(都市計画)施設とチャイナタウンの見学
昼食−ホーカーズ・フードコート(ラオ・パ・サ等)にて各自
オーチャード・ロードにて班別研修
夕食−市内レストランにて「中華料理」
夕食後、バスにて空港へ
航空便にて帰国の途へ(所要時間約6 時間半)
[機中泊]

×

5 2月17日(金) 東京(成田) 06:30 通関終了後、解散
※交通機関ならびに時間は変更することがあります。
食事:B−朝食、L−昼食、D−夕食、×−無、機−機内食

日 程 表C・D(2、4、6、E組)
日次 月日(曜) 都市名 発着 交 通
機 関
現 地
時 間
日 程
1 2006年
2月13日(月)
東京(成田)
シンガポール





NH-901

専用バス


16:20
22:15

成田空港第2ターミナル集合
全日空航空便にて空路シンガポールへ
着後、専用バスにてホテルへ
(所要時間約7 時間、時差-1 時間)
[ホテル泊]
2 2月14日 (火)
専用バス

終日






ホテルにて朝食
シンガポール市内の見学
(戦没者記念公園、マーライオン、オーキッドガーデン、マウントフ
ェイバー、リトル・インディア、アラブ・ストリートなど)
昼食−市内レストランにて「広東式飲茶」
夕食−市内レストランにて
ナイトサファリ(世界初の夜間動物園)の見学(トラム・カー・ライド)
[ホテル泊]



3 2月15日 (水)
専用バス

午前


午後



ホテルにて朝食
URA(都市計画)施設とチャイナタウンの見学
(現地校への訪問/E クラス)
昼食−ホーカーズ・フードコート(ラオ・パ・サ)にて各自
セントーサ島にて班別自由行動
(班ごとに水族館、博物館、各種アトラクション等の
見学)
夕食−「シーフード」
[ホテル泊]

×

4 2月16日(木)







シンガポール









専用バス





NH-902

午前


午後


23:55
ホテルにて朝食
バスにてマレーシアのジョホール・バルへ
着後、市内の見学(サルタン王宮、モスク、カンボン村など)
昼食−市内レストランにて「マレーシア料理」
オーチャード・ロードにて班別研修
夕食−市内レストランにて「中華料理」
夕食後、バスにて空港へ
航空便にて帰国の途へ(所要時間約6 時間半)
[機中泊]



5 2月17日 (金) 東京(成田) 07:15 通関終了後、解散
※交通機関ならびに時間は変更することがあります。
食事:B−朝食、L−昼食、D−夕食、×−無、機−機内食

お知らせ
「シンガポール教育旅行ガイド」が新しく出来上がりました。

資料をご希望の方は、希望部数(1校につき3部まで)を明記の上、
ファックスにて(FAX:03−3591−1480)シンガポール政府観光局 日本支局宛にご請求下さい。
無料にて送付させていただきます。


日本語Webサイトで情報を提供しています
シンガポール政府も修学旅行受け入れに力を入れています。 シンガポール政府観光局の運営するウェブサイトでも日本語での教育旅行に係わる情報を得ることができます。ぜひご覧ください。
www.singaporeedu.gov.sg
www.visitsingapore.com
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