|
|
|
現地では学校交流やホームスティなど様々なプログラムを用意 事前学習が、海外修学旅行の成果に大きく影響 |
|
海外修学旅行を実施する高校では、生徒などに対する事前説明、学習にかなり力を注いでいる。今回、マレーシアへ修学旅行を実施した保土ヶ谷高校でも、事前にJICAのOB,OGや政府観光局の担当者にきてもらい、説明会などを行っている。実際、修学旅行を受け入れる国では、現地学校への訪問やホームスティ、歴史、文化交流など学校教育にあわせた様々なプログラムを用意しており、こうしたプログラムの内容を把握し、今後の修学旅行のスケジュールにどう組み入れていくことができるかが重要なポイントとなる。
「こうしたプログラムを選択、または組み合わせることで、海外修学旅行の学習成果をより効果的に高めることができる。この事前説明会がどれだけ十分に行われたかによって、修学旅行を実施した際の成果に大きな差がでる」といえそうだ。
|
|
話を聞くためJICAを訪れた保土ヶ谷高校の生徒達
|
|
|
|
各国の観光局の有効的な活用と利用をお勧め 学校での講演や冊子、ビデオなどを提供する観光局も |
|
そしてこうした事前学習をより効果的にするために、各国の政府観光局や関係機関をより有効に活用することをお勧めする。
各観光局では、高校の修学旅行を後押しするため、積極的に情報提供などの協力を行っている。特にここ数年、そうした傾向が強くなっており、観光局の中には、学校の担当の先生を招待し、実際に現地をみてもらうケースも増えている。通常の観光旅行と違い、修学旅行の受け入れ態勢を実際に知ることはなかなか難しく、参加された先生からは大変好評のようだ。実際にみてくることで、生徒や父兄にも自信を持って説明、推薦できるからだ。
また、観光局によっては海外修学旅行の冊子やビデオを作成し学校に配布しており、修学旅行の情報や知識をえてもらうことに役立っている。さらに希望する学校には観光局の担当者が自ら学校を訪れ学生などの前で修学旅行の情報について説明することも行っている。最近はこうした講演依頼が増えているようだ。
海外修学旅行を今後予定している高校は、一度、観光局に問い合わせてみてはどうだろうか。
|
|
外務省やマレーシア政府観光局の担当者から説明を受ける保土ヶ谷高校の生徒達
|
|
|
|
観光局では修学旅行が両国の親善・友好の発展に役立つと期待 |
|
どうして各政府観光局が、修学旅行の受け入れに積極的なのか。観光局の目的は基本的には観光促進が目的だが、日本との相互理解を高める役割も担っている。特に若い学生に修学旅行に訪れてもらうことでその国の文化や歴史、学校交流などを通じ同世代の学生が理解しあうことは、今後の両国の関係強化や親善友好の発展にとっておきなプラスとなることは間違いないからだ。学生の国際化の流れが高まっていることは、各政府観光局でも理解しており、学校側の要望にあわせてさまざまな協力や支援体制が強まることは今後も変わらないといえるだろう。
|
|
オアフ島のランドマーク、ダイヤモンドヘッドは気軽なハイキングコースとして人気
ワシントン州最大の総合州立大学、ワシントン大学は常に学生や若者で賑わっている |
|
|
|