百貨店の3月免税売上2・5倍、訪日客増え外食も好調

百貨店の食品売り場=大阪市
百貨店の食品売り場=大阪市

日本百貨店協会が25日発表した3月の免税売上高は前年同月比約2・5倍の495億円だった。平成26年10月の調査開始以来の過去最高だった。過去最高を更新するのは令和5年12月以来3カ月ぶり。花見シーズンで訪日旅行が増え、円安により高級ブランド品などが人気だった。インバウンド(訪日客)効果は外食売上高も押し上げた。

免税売上高の購買客数は約45万人で、3月として過去最高だった。

全国の百貨店売上高(既存店ベース)は、前年同月比9・9%増の5109億円で、前年同月を上回るのは25カ月連続。

円安進行は追い風となっているが、協会の担当者は過度な円安は輸入品の値上げなど悪影響にもなると指摘し「バランスの良い状態になってくれるといい」と述べた。

日本フードサービス協会が発表した3月の外食売上高(全店ベース)は11・2%増だった。訪日客の拡大に加え、北陸新幹線の延伸による観光需要増も貢献した。

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