東北の宿泊者数、1月は19年比16%減 外国人は4割増
東北運輸局が16日発表した1月の宿泊旅行統計調査(速報値)によると、東北6県の延べ宿泊者数は2019年同月比15.7%減の260万2700人泊だった。
県別では、福島県の下落幅が最も大きく同25.4%減、秋田県も同20.9%減と、東北6県全てで19年1月の宿泊者数に届かなかった。全国平均は同6.9%の増加だった。
新型コロナウイルスの感染症法上の5類移行に伴う旅行需要の回復などで全国では宿泊者数が増えた。一方、暖冬による雪不足なども影響して東北地方の減少が目立った。
同運輸局の石谷俊史局長は「東北は帰省やビジネス需要が多く、観光目的での宿泊客が戻っていないようだ」と分析した。
外国人の宿泊者数は24年1月の東北6県全体で22万810人泊で、19年1月に比べ42.5%増えた。石谷局長は「仙台空港で本格的に国際便が再開したことが追い風になった。樹氷や温泉など日本の冬の過ごし方に魅力を感じてもらった」と述べた。
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