福井・富山・新潟3県が北陸応援割で要望 観光庁に
福井県、富山県と新潟県は9日、国の旅行支援「北陸応援割」を巡る要望書を観光庁に提出した。地元で当初割り当てられた予算分では足りないとの声が相次ぎ、福井県の中村保博副知事らが追加の支援などを求めた。応援割は26日まで適用されるが、3県では予約開始日から申し込みが殺到し、すでに予算のほとんどが執行されている。
北陸応援割は1月の能登半島地震で被災した地域や予約キャンセルの風評被害を受けた地域の観光需要を喚起するために設けられ、宿泊者に上限2万円の割引を適用していた。宿泊施設ごとに振り分けられた予算は予約開始から間もなく上限に達したところもあり、利用できなかった宿泊客や事業者から不満の声が出ている。
応援割終了後には観光需要の反動減も懸念されており、3県の要望には持続的な支援につながる対応や各自治体独自の需要喚起策への支援を盛り込んだ。要望書を受け取った観光庁の石塚智之審議官は「地域の声として受け止め、検討する」とし、「ポテンシャルがある北陸観光を連携してプロモーションしたい」と述べた。
2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生。気象庁は約4時間にわたり大津波警報を発令し、日本海側の広い範囲に津波が到達しました。各地の被害状況など最新ニュースをお届けします。