長野の3宿泊施設、旅行支援で3千万円超を不正受給 宿泊者数などを水増し

長野県は29日、県の旅行支援事業を巡り、宿泊施設3カ所が支援金やクーポン計約3175万円分を不正受給していたと発表した。宿泊数の水増しなどの手口だった。施設側が返還に応じたとして刑事告訴は見送る方針。

県によると、同県山ノ内町の「旅館はくら」が約2624万円、同町の「旅の宿初の湯」が約345万円を不正受給。いずれも宿泊者や日数を水増しして申請、一部を飲食物の仕入れに充てていた。初の湯は既に全額返還し、はくらは一部が未返還で手続きを進めている。

別の県内の施設では、従業員が宿泊客に渡す約205万円分のクーポンを不正利用。自分の飲食代や遊興費に充てていた。客に渡す前のものを私物化したり、客室に残っていたものを使ったりしたという。

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