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国土交通省北海道局は、白老町のアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の誘客促進戦略を策定し、26日発表した。2024年度から本格的に取り組む。
ウポポイは20年7月開業。年間来場者数100万人の目標を掲げたが、初年度はコロナ禍もあって約22万人にとどまり、22年度以降も30万人台で推移している。目標とは大きな隔たりがあり、効果的な誘客戦略が急務となっていた。
戦略では、〈1〉コンテンツ〈2〉受け入れ環境〈3〉アクセス・旅行導線〈4〉情報の質・量〈5〉意識・人材〈6〉関係者との共創・ネットワーク――の視点に分け、施策を展開。それぞれについて、町内、道内、道外、国外など来場者の属性に応じたきめ細かな対応を行うとした。
24年度は、人気漫画を活用した企画や子ども向けイベントの充実、園内モデルコースの設定、来場者参加型の舞踊など89の施策を展開する。
北海道局は「25年度以降も随時見直しを行いながら来場者増を図り、目標の100万人に少しでも近づけるようにしたい」としている。