JR西日本が31日発表した令和5年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比22・5%増の1兆1943億円、最終利益が25・8%増の1098億円の増収増益となった。新型コロナウイルス禍の影響が和らぎ、鉄道利用客数が回復したほか、訪日外国人客の需要増が寄与した。
運輸収入は、前年同期比24・0%増の6328億円で、コロナ禍前の元年と比べて、92・9%まで回復した。近畿圏の在来線は約9割、新幹線も約95%の水準に戻った。駅構内のコンビニなどの販売や、ホテル事業も好調だった。
6年3月期連結決算の業績予想も31日に公表し、鉄道利用の需要増で、売上高を従来の1兆5850億円から1兆6325億円に、最終利益を800億円から820億円にそれぞれ上方修正した。
業績予想では、富山県を走る城端線と氷見線を県の第三セクターに経営移管することに関し、JR西が拠出する見込みの150億円を特別損失として計上した。