京阪バス、大阪府守口市などの16路線廃止 運転手不足で
京阪ホールディングス(HD)傘下の京阪バスは、2024年春までに大阪府の守口市や寝屋川市などで運行している計16路線を廃止すると発表した。運転手不足が理由としている。
12月16日に京阪守口市駅―古川橋駅間など7路線を廃止し、来春には寝屋川市駅―深北緑地間など9路線で運行をとりやめる。いずれも利用者が少なく採算が厳しい路線だという。
京阪バスは修学旅行などで使う貸し切りバスの受注を減らしたり大阪―東京間を結ぶ高速バスを廃止したりして路線バスを維持してきた。24年4月からドライバーの残業規制が強化されることも見据えて16路線の廃止を決めたと説明する。吉村昌己取締役は「今回の廃止だけでは対応は難しい。今後さらなる減便や再編も検討する」と話す。
一方、25年の国際博覧会(大阪・関西万博)の期間中、会場の夢洲(ゆめしま)と「大阪マルビル」跡地に整備する発着場を結ぶシャトルバスの運行も担当し、1日最多で30便を走らせる計画だ。吉村取締役は「具体策はないが、なんとかしてドライバーを集めたい」としている。