「福岡で食べられるおすすめのロシア料理店や菓子店が知りたい」「日本ではあまり知られていないおすすめのロシア料理が知りたい」と考えている方は多いのではないでしょうか?
多民族国家のロシアでは、旧ソ連圏の料理が豊富で、地域ごとの食文化の豊かさが特徴です。しかし、日本ではあまり知られておらず、ロシア料理店の数自体も多くはありません。
ロシア料理はボルシチやピロシキ以外にも、小さめの水餃子であるペリメニやロシア風のロールキャベツのガルプツィ、元々は中央アジア料理の煮込みご飯であるプロフなど、知られざる絶品料理の宝庫です。
この記事では、人口増加と発展が著しい福岡でおすすめのロシア料理店&菓子店5選を、ロシア留学歴&滞在歴が5年を超える筆者がご紹介します。ぜひ食べて欲しいメニューと通なメニューも紹介するので、チェックしてみてください。
福岡でおすすめのロシア料理店・菓子店5選
福岡でおすすめのロシア料理店&菓子店には、以下の5つが挙げられます。
- 家庭的なロシア料理が食べられる「ロシア田舎料理 VASUHA」
- 手軽に食べられるロシア料理がコンセプト「ロシアンカフェ プローシャチ」
- 2日間煮込んだ柔らかいビーフストロガノフ「サチア ビーフストロガノフ」
- ロシア式サウナとバーベキューが楽しめる「IZBA」
- ロシアの伝統菓子が食べられる「ロシア菓子 ソーンツェ」
ここでは、これらの料理店の魅力とおすすめのメニューなどについて見ていきましょう。
1.ロシア田舎料理 VASUHA|家庭的な料理を楽しめる
ロシア田舎料理 VASUHAは、家庭的な雰囲気で絶品ロシア料理が食べられる料理店。手作り惣菜パン「ピロシキ」とトマトとビーツたっぷりのボルシチが魅力です。
ピロシキは焼き立てカリカリのパン生地の中にひき肉や玉ねぎ、春雨が入っている日本風の仕様。本場のピロシキとは異なりますが、パン生地の素朴な味わいが美味しいです。
ロシア田舎料理 VASUHAはコース料理が基本で、要望を出せばコースのアレンジも可能。ロシア風水餃子やボルシチ、つぼ焼きが楽しめるペリメニコース、ボルシチやピロシキがついたバリューセットのバスハコース、メインディッシュにデザートやウォッカの肴がついたディナーコースなどの中から選び、量が足りなければ追加注文していきます。
ランチでは1,000円前後でコースが食べられるので、コスパがよくておすすめですよ。
ロシア田舎料理 VASUHA
【住所】福岡県福岡市東区和白3丁目12-8
【電話番号】092-606-8548
【アクセス】和白駅から徒歩で約5分
【営業時間】11:00〜20:00
【定休日】月曜日
【予算感】1,500円前後
【支払い方法】現金のみ
【予約方法】電話
【公式ホームページ】なし
【SNSアカウント】なし
2.ロシアンカフェ プローシャチ|手軽に食べられるロシア料理
ロシアンカフェ プローシャチは、ロシア語で「広場」を意味し、「みんなで気軽に集まれて、もっと身近に感じられるロシア料理屋」がコンセプトのレストラン。福岡を代表する老舗ロシア料理店「ツンドラ」で10年修行した店主が経営しているお店で、コスパよくボルシチやピロシキ、つぼ焼きが食べられます。
ロシアンカフェ プローシャチで食べられる主なメニューは以下のとおりです。
- サワークリームを乗せて食べるトマトベースのボルシチ
- 本格派の揚げタイプのピロシキ(中身の種類は6種類)
- ロシア語で「つぼときのこ」を意味するクリーミィなつぼ焼き
- ロシア風の巨大BBQ串「シャシリク」
- ジャムを入れて飲む「ロシアンティー」
- 酢漬けニシンを使った層状サラダ「セリョートカ ポッド シューボイ」
- ロシア風パンケーキ「ブリヌイ」
- チーズ入り!キエフ風チキンカツレツ
- ロシア風ビーフステーキ「ビーフシテークス」
- ジョージア産のフルーティな白・赤ワイン
そのほかオーナーシェフおすすめの欲張りセットなども注文できます。
単品料理やメインとサイドメニューだけのシンプルでリーズナブルなセットも多いので、とりあえず見知らぬロシア料理をいくつか試してみたい、と考えている方におすすめのレストラン・カフェです。
ロシアンカフェ プローシャチ
【住所】福岡県那珂川市後野2丁目2-28
【電話番号】092-954-3935
【アクセス】博多南駅から車で約5分
【営業時間】11:00〜22:00
【定休日】不定休
【予算感】
昼:1,000〜2,000円
夜:3,000〜5,000円
【支払い方法】現金、クレジットカード
【予約方法】電話
【公式ホームページ】なし
【SNSアカウント】なし
3.サチア ビーフストロガノフ|2日間かけてじっくり煮込んで作る
サチア ビーフストロガノフは、福岡市発のビーフストロガノフ専門店です。フードロスを可能な限りへらすことを目標に、デミグラスソースを余すことなく使えるビーフストロガノフにたどり着いたとか。
2日間じっくりと特製のソースで煮込んで作る絶品のビーフストロガノフやオムライス、ハンバーグが食べられます。ランチタイムには、お好みでビーフストロガノフのソースをかけて食べるローストビーフも注文可能。西洋料理や、本格ビーフストロガノフが食べたい方向けのお店です。
夜は西洋のオーガニックワインも飲めるので、家族や大切な人との会食にも使いやすいでしょう。
【主なランチメニュー】
- ビーフストロガノフ
- デミグラスオムライス
- デミグラスハンバーグ
- ローストビーフストロガノフ
【主なディナーメニュー】
- サチアのローストビーフ
- 牛タンの赤ワイン煮込み
- ビーフストロガノフ タリアテッレ
- ステーキストロガノフ
- ビーフストロガノフオムライス
サチア ビーフストロガノフ
【住所】福岡県福岡市東区馬出2丁目3−41
【電話番号】092-409-7472
【アクセス】吉塚駅から徒歩で約8分
【営業時間】11:30〜14:00、17:30〜21:00
【定休日】日曜日、第一月曜日
【予算感】
昼:1,000〜1,300円
夜:2,000円前後
【支払い方法】現金、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済
【予約方法】電話
【公式ホームページ】https://www.sachia-bs.com/
【SNSアカウント】
https://www.instagram.com/sachia.bs/
4.IZBA|ロシア式サウナとバーベキューが楽しめる
IZBAは、ロシア風サウナと完全予約制のBBQが楽しめるお店です。シベリア出身のロシア人オーナーが経営しており、ロシアのサウナ文化や食文化、ロシア語での会話も楽しめることでしょう。
春を祝う祭り「マースリニッツァ」に合わせたロシアのイベントを実施していたり、暑い夏の時期にロシアンティーとジャムをのせたかき氷を販売したりするなど、ロシア好きには気になる企画が盛りだくさん!カフェではロシア風のパンケーキ「ブリヌイ」やボルシチが食べられます。
また、IZBAでは樽型サウナやロシア風のログハウスの建設も請け負っているんだとか!
ボイラーや木桶などのサウナ関連グッズだけでなく、シベリアの薬草士のレシピに沿ったシャンプーやリンス、石鹸などのロシア直輸入のグッズが購入できるのも魅力です。
IZBA
【住所】福岡県宗像市上八2011-14
【電話番号】0940-62-1330
【アクセス】古賀ICから車で約36分
【営業時間】10:00〜19:00
【定休日】火曜日
【予算感】1時間4,700円〜
【支払い方法】現金、クレジットカード、電子マネー
【予約方法】電話
【公式ホームページ】https://izba-land.co.jp/
【SNSアカウント】なし
5.ロシア菓子 ソーンツェ|ロシアの伝統菓子を食べられる
ロシア菓子ソーンツェは、ロシアの伝統菓子やバリエーション豊かなピロシキが食べられるお菓子屋&パン屋です。
ピロシキは伝統的な酢漬けキャベツが入ったシンプルなものや、玉ねぎとひき肉を使った素材の味わいをダイレクトに楽しめるものが代表メニューとなっています。マッシュドポテト入りやツナ卵、リンゴジャム入り、カッテージチーズ&レーズンなど、日本らしい具材とロシアを感じるアイデアメニューもあり、一個200円前後で購入可能です。
そのほかにもロシアのはちみつケーキ「メドヴィク」やロシア正教のイースターの日に食べられる「クリーチ」、カッテージチーズチョコバーの「スィローク」もおすすめ!
その日に提供される限定メニューなどは、お店のインスタグラムで更新されています。
焼きたてのピロシキやロシアンスイーツを食べて、ロシア気分を味わってみては?
ロシア菓子ソーンツェ
【住所】福岡県糸島市加布里4丁目5-11
【電話番号】080-2721-3229
【アクセス】加布里駅から徒歩で約15分
【営業時間】11:00〜17:00
【定休日】月・火・水・日
【予算感】200〜500円
【支払い方法】現金のみ
【予約方法】不可
【公式ホームページ】なし
【SNSアカウント】
https://www.facebook.com/profile.php?id=100028153256324&paipv=0&eav=Afb3Jw80RSizS48Qzm1GwV-iGJlWCIJRpGAs9cGykYv9sF5H_xjbcuJfVFvQo0MzFxU
https://www.instagram.com/russiansweets_solntse
ロシア料理でおすすめの定番料理3選
ロシア料理でおすすめの定番料理には、以下の3つのメニューが挙げられます。
- ボルシチ
- ペリメニ
- ガルプツィ
各メニューのおすすめポイントと、美味さの秘訣について探っていきましょう。
1.ボルシチ|温製も冷製もある家庭料理
ボルシチは、ロシアやウクライナ、ベラルーシを代表するビーツとトマトベースのスープです。トマトの酸味とビーツの甘み、豚肉のうま味が凝縮されたスープで、日本人の舌にも合う優しい味わいですよ。
スプーン一杯分のサワークリームを乗せ、それをスープに混ぜて食べるのが現地流。サワークリームを入れることで、よりクリーミーで爽やかな後味に。サワークリームを使い、「味変」を楽しんでみると良いでしょう。
頻繁にボルシチ論争が起きるほど、ボルシチの起源や作り方については諸説あり、食べるお店によって味わいがかなり異なります。日本人にとっての、味噌汁に近い存在なのかもしれませんね。
2.ペリメニ|さっぱり食べられるロシア風水餃子
ペリメニは、小さめのロシア風水餃子です。牛や豚ひき肉に塩・コショウを混ぜ合わせ、小麦粉でできた生地で包んだものを茹で上げます。サワークリームと一緒に食べるのがおすすめです。
ロシアではペリメニを茹でたスープに関して、つけるかつけないかを選択可能。
筆者はペリメニのうま味が滲み出たスープと一緒にペリメニを食べるのが好きですが、スープなしでペリメニだけを食べる現地人も多いですね。
上記の写真は、ペリメニを作る「ペリメンニッツァ」という型です。ロシアの百均「フィックスプライス」などでも買えるほど、家庭でもよく使われています。日本でいうところのおにぎりの型やたこ焼き焼き機のプレートのようなものでしょうか。余談ですが筆者もMyペリメンニッツァを持っています。
3.ガルプツィ|トマトソースで煮込んだロールキャベツ
ガルプツィは、にんじんがたっぷり入ったトマトソースで煮込んだロールキャベツです。お店や家庭によって味わいは大きく変わりますが、筆者の義実家(ロシア人の妻の実家)で出てくるガルプツィは写真のとおり。にんじんがたっぷり入っていて、しっかりした硬めの葉っぱで豚ひき肉と玉ねぎのタネが包まれています。
豚ひき肉の肉のうま味が濃厚なトマトソースで倍増されていて、何個でも食べられる家庭料理です。
知っていると通かも!?知られざるロシア料理3選
ロシア料理には、日本人にはあまり知られていないメニューも存在します。
- キエフ風カツレツ
- プロフ
- シャシリク
ここでは、あまり知られていないけど美味しいロシア料理(旧ソ連料理も含む)をご紹介します。
1.キエフ風カツレツ|中にバターと香味野菜が入ったカツレツ
キエフ風カツレツは、鶏胸肉でバターやパセリ、バジルで作ったソースを包み揚げたカツレツです。淡白な鶏胸肉はバターソースとの相性が抜群!パン粉の衣で鶏胸肉のうま味が閉じ込められているので、食べた瞬間に鶏の肉汁とうま味が一気にあふれ出してくる魅惑の鶏肉料理ですよ。
ウクライナのキエフが発祥である説や、ロシアのサンクトペテルブルグにある会員制レストランで考案された説など、料理の起源に関してはいくつもの説が唱えられています。
2.プロフ|中央アジアがルーツのご飯料理
プロフは中央アジアのウズベキスタンやキルギス、カザフスタンなどの国が発祥の炊き込みご飯です。油を大量に投入してたっぷりの米とクミンシード、にんじん、ニンニクを揚げ焼きし、炊き込みます。
中央アジアからの労働者が多いロシアでは、日常的に食べられる米料理として浸透しています。現地ではトマトときゅうりのサラダや丸パン、シャシリクなどの肉料理と一緒に提供されることが多いです。
日本のピラフやチャーハンとは一線を画する炊き込みごはん、ぜひ一度ご賞味あれ!
3.シャシリク|肉塊をスパイスで豪快に焼き上げた料理
シャシリクは、旧ソ連圏で広く食べられている巨大な肉塊の串焼きです。たいていは肉をトマトや果実類のマリネソースにつけて半日〜1日ほど置き、串に刺して豪快に焼き上げます。
ジューシーな肉にそのままかぶりつく豪快な料理で、肉好きにはたまらない一品です。酢漬けの玉ねぎや青ネギ、ビネガーサラダとよく一緒に食べられ、食中毒を予防する役割があるといいます。
一家の主である父や息子がシャシリクを焼く役割を任されることが多く、マリネソースの具材や火入れ技術によって、味わいが変わります。焼き鳥と比べるとその圧倒的な大きさに驚かされるものです。
シャシリクで、ロシア料理ならではの豪快さを感じてみてはいかがでしょうか?
福岡でおすすめのロシア料理店でロシア旅行気分を味わってみては?
この記事では、福岡にあるおすすめのロシア料理店&菓子店5選をご紹介しました。家庭的なお店やリーズナブルに楽しめるお店、サウナに併設されたカフェ、いろいろなピロシキが楽しめる菓子店など、福岡にもロシア料理やスイーツ、ロシア文化を感じられるスポットが数多く存在します。
福岡近辺の方は、ぜひ今回の記事で紹介したロシア料理店に足を運んでみたらいかがでしょうか?