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淡路島でワーケーション!おすすめスポットや拠点・過ごし方を紹介

近年はテレワークが普及し、多様な働き方で仕事やプライベートのバランスをとる人が多くなってきました。休暇や旅行中に仕事をするワーケーションは、2015年ごろから注目を集める働き方の一つであり、「自分もやってみたい」と考える人は少なくないでしょう。

今回は、関西エリアの中でも特にワーケーションに適した淡路島について紹介します。ワーケーションの基本的なポイントをはじめ、淡路島の魅力やおすすめの拠点なども取り上げているので、ぜひ参考にしてみてください。

ワーケーションとは

「ワーケーション」は、「Work(ワーク)」と「Vacation(バケーション)」を組み合わせた造語です。もともとはアメリカで2000年代から始まった働き方とされており、日本で広まったのは2015年ごろからと言われています。

ワーケーションの特徴は、オフィスに出社するのではなくリゾートなどの旅先で仕事をする点。普段とは違う場所で仕事を行いながら休暇や旅行を楽しめるため、新しい時間の過ごし方として注目を集めています。

ワーケーションのメリット

ワーケーションに注目が集まる理由の一つに、以下のようなメリットを得られることが挙げられます。

  • 働き方の選択肢が増える
  • ストレス軽減
  • 仕事に対するモチベーション向上
  • 長期休暇を取得しやすくなる
  • 地域や地元企業との関係性構築

これまでは「仕事の予定が気になって旅先での長期滞在が難しい」と悩む人もいたかもしれません。しかし、ワーケーションは仕事と休暇を両立できるため、旅行先で長期滞在することができ、隙間時間に仕事を進めることも可能です。

また、いつもと違う場所で仕事をすることによる非日常感から、リフレッシュや仕事へのモチベーション向上といった効果も期待できます。このほか、ワーケーションを通じて地元の人や企業とつながることがあり、新たなビジネスチャンスを得られる可能性もあるでしょう。

ワーケーションを行う際の注意点

ワーケーションといっても、仕事と休暇のバランスは人それぞれ異なります。また、旅先やワーケーションの拠点などによっては、想定よりもスムーズに仕事を進められないケースも少なくありません。ワーケーションの時間を有意義なものにするためにも、以下のポイントには注意しましょう。

  • 仕事ができる環境があるか
  • ON/OFFの切り替えがしやすいか

ワーケーション中に進める業務は、リモートワークが前提となります。そのため、自分の仕事を行える環境があるかどうかは事前に確認しておきましょう。たとえば、作業場所の近くにコンセントがあるか、オンライン会議を行える環境が整っているか、通信環境のセキュリティに問題がないかといった点には注意する必要があります。

このほか、人によっては仕事と休暇のメリハリをつけるのが難しいこともあります。旅行に時間を費やし過ぎて仕事が疎かになったり、仕事に集中し過ぎて休暇を楽しめなかったりすることもあるため、ON/OFFの切り替えがしやすいかどうかは十分に考えましょう。

淡路島がワーケーションにピッタリなワケ

国内のさまざまな場所でワーケーションを行うことができますが、淡路島をおすすめする大きな理由は2つあります。どこでワーケーションをするか迷っている方や、初めてワーケーションを行う方は、ぜひ淡路島での滞在を検討してみてください。

関西エリアからアクセスしやすい

淡路島は関西エリアに住んでいる方に特におすすめです。というのも、神戸から車で約30分、大阪からも1時間ほどでアクセスできるため、気軽に向かうことができます。道中では全長約3,911mの明石海峡大橋をわたるため、海の上を走行しているうちに段々と旅情が湧いてくるでしょう。

このほか、淡路島へのアクセスは四国地方の徳島県から大鳴門橋をわたる方法と、和歌山県の深日港から深日ライナーに乗船して淡路島の洲本港を目指す方法があります。いずれも自然豊かな景色を楽しめるため、アクセスしやすい方法を選んでみてください。

ワークとバケーションのバランスが良い

ワークとバケーションのバランスは人によって異なりますが、淡路島はどちらも十分に行える場所です。たとえば、ワークの面であれば淡路島は通信環境の整った宿泊施設が多く、ワーケーション向けの宿泊プランを用意しているところも少なくありません。また、島内にはコワーキングスペースもあるので、宿泊先以外の場所で仕事に臨むことも可能です。

そして、関西からアクセスしやすい場所でありながら、十分にバケーションを楽しめるのも淡路島ならでは。楽しみ方の例は後ほど紹介しますが、淡路島では海や山、滝、洞窟などの自然を満喫できるほか、幅広いアクティビティも楽しめます。また外周約120kmの淡路島で、潮風を感じながらドライブやサイクリング、ツーリングを楽しんでみても良いでしょう。

淡路島バケーションの楽しみ方

日本最古の歴史書『古事記』で、神様が最初に作った島と言われる淡路島。歴史的な魅力だけでなく、現代ならではの魅力が数多く詰まっています。

ここでは、「グルメ」「観光・歴史」「アクティビティ・癒やし」の3つに分けて、淡路島の魅力を紹介します。滞在中のバケーションを考える際の参考にしてみてください。

グルメ

ワーケーションで淡路島を訪れるなら、グルメ情報は押さえておきたいポイントです。

  • 淡路牛
  • ハモ
  • シラス
  • サワラ
  • サクラマス
  • 玉ねぎ
  • ハンバーガー
  • 淡路島ぬーどる
  • 地酒(都美人、千年一酒造)

淡路島といえば糖度の高い「淡路玉ねぎ」が有名ですが、上品な肉の旨味が楽しめる「淡路牛」や、身の引き締まった「ハモ」もおすすめ。また、淡路島のハンバーガーは淡路牛や玉ねぎといった特産品が詰まった逸品です。島内には個性あふれるハンバーガーを作る店舗が数多くあるので、自分だけのNo.1を見つけに食べ歩いてみても良いでしょう。

なお、おすすめの淡路島ハンバーガーについては、以下の記事で詳しく紹介しています。本当に美味しいご当地バーガーを食べてみたい人は、ぜひチェックしてみてください。

観光・歴史

国生み神話にも登場するほど歴史的な魅力を持ち、山や海など豊かな自然に恵まれた淡路島。観光や歴史を楽しみたい方は、以下を参考にしてみてください。

  • 渦潮/うずしおクルーズ
  • 淡路島牧場
  • 安乎岩戸信龍神社(あいがいわどしんりゅうじんじゃ)
  • 伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)
  • おのころ島神社
  • 洲本城跡
  • あわじ花さじき
  • 淡路島モンキーセンター

淡路島は渦潮でも知られており、大鳴門橋の車道下に設置された海上遊歩道「渦の道」からスリル満点の景観を楽しめます。また、パワースポットを訪ねたい場合は、神秘的な力を感じる洞窟神社「安乎岩戸信龍神社」や、天地創造の神である伊弉諾命(いざなぎのみこと)と伊弉冉命(いざなみのみこと)を祀る「伊弉諾神宮」もおすすめです。

このほか、季節の花が咲き乱れる「あわじ花さじき」や、野生のニホンザルを間近で見られる「淡路島モンキーセンター」など、興味のあるスポットを訪ねてみてください。

アクティビティ・癒やし

淡路島では思いきり体を動かせるアクティビティをはじめ、ゆっくりと心身の疲れを癒やせるスポットも豊富にあります。

  • キャンプ
  • 釣り
  • 海上アスレチック
  • SUP
  • ウォータースポーツ
  • ジップライン
  • 瓦割り体験道場
  • 温泉
  • サウナ 

山ではキャンプや釣り、海ではSUPや海上アスレチックなどが楽しめるので、シーズンや自身の好みに合わせて体を動かしてみても良いでしょう。

また、心身の疲れを癒やしたい方は、温泉やサウナでゆっくりと体を温めるのもおすすめです。島内には銭湯や温泉、サウナ施設が点在しているため、アクティビティの後や仕事の息抜きに訪ねてみてください。

淡路島ワーケーションでおすすめの拠点5選

淡路島でワーケーションをするなら、あらかじめ仕事ができる拠点もチェックしておく必要があります。ここでは宿泊とワークスペースを兼ねているおすすめの拠点を5つ紹介。

それぞれの特徴やプラン内容、料金の目安などをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

workation.life|シマトワークス

淡路島を拠点に観光や企業研修などの企画を行っている会社「シマトワークス」では、ワーケーションにも力を入れています。同社では通常のワーケーションプラン提案に留まらず、淡路島の食や地元の人・企業との縁をつないで、個人の働き方や生き方に焦点を当てているのが特徴です。

また、企業・団体・個人いずれの場合でも利用できるワーケーションの拠点として、2021年に「Workation Hub 紺屋町」をオープン。洲本市の長屋を改装した施設は、1階が中庭・カフェ・コワーキングスペース・ミーティングルーム・宿泊スペースになっています。そして、2階は事業者向けにシェア型サテライトオフィスを用意しており、フリーアドレス空間だけでなくオンライン会議用の部屋も設置しています。

workation.life

【サービス内容】
・ワークスペース、シェアキッチンの利用
・働き方やワーケーションに関する研修
・ワーケーション特別メニューの提供
・観光案内などコンシェルジュサービス
・会員制体験農園の利用
・淡路島での新規事業立ち上げ・起業に関する相談 など
【料金】法人:1人5,800円~/月、個人:3,900円~/月
【住所】兵庫県洲本市本町7丁目1-32
【電話番号】記載なし
【アクセス】神戸淡路鳴門自動車道「洲本IC」より車で約15分
【営業時間】記載なし
【公式ホームページ】https://workation.life/

SAKIA(サキア)|バルニバービ

レストランやショップ、図書館、ホテル、コワーキングスペースなどが併設されているのが、SAKIA(サキア)です。ここは2024年に閉校となった小学校を活用した施設で、利用者の多様な働き方や過ごし方を叶えることに重きを置いています。

肝心のワークスペースは3階にあり、26席のフリーデスクをはじめ、テレビ会議室や個室ブースなどを完備。施設内の体育館や運動場を使って運動ができるほか、提携農場での農業体験などもできるため、個人はもちろん企業での利用もおすすめです。

SAKIA(サキア)

【サービス内容】
・コワーキングスペースの利用
・食堂、カフェの利用
・運動場&体育館の利用
・農業体験 など
【料金】1泊(朝食なし)15,400円 ほか
【住所】兵庫県淡路市野島江崎324-6
【電話番号】0799-70-9080
【アクセス】神戸淡路島鳴門自動車道「北淡IC」より車で約10分
【営業時間】9:00〜17:00
【公式ホームページ】https://stay.sakia.jp/work/

ソラノシタ淡路|エス・ブイ・シーライフビューイング

ソラノシタ淡路は、宿泊施設と共有ワークスペースを備えた2階建てのホテル。キッチンやテラスを備えた1階はワーキングスペースとなっており、一人でも複数人でも利用が可能。プロジェクターも利用できるので、研修などに利用してみても良いでしょう。

また、2階は宿泊施設になっています。「Standard Room」では窓から海の眺望が楽しむことができ、山側の部屋「 Deluxe Room」にはLANケーブルが設置されているので、自室にいながら仕事を行うことも可能です。

ソラノシタ淡路

【サービス内容】
・キッチンの利用
・コーヒーサーバー、ウォーターサーバーの利用
・プロジェクター、コピー機(有料)、アイロン完備
・宿泊者以外のコワーキングスペースの利用(500円/時間) など
【料金】1泊2日6,000円〜 ほか
【住所】兵庫県洲本市小路谷字古茂江1282番地66
【電話番号】0799-25-0889
【アクセス】神戸淡路鳴門自動車道「洲本IC」より車で約20分
【営業時間】10:00〜18:00
【公式ホームページ】https://solanosita.jp/

ホテルニューアワジグループ宿泊施設|ホテルニューアワジグループ

淡路島を中心に複数のホテル・旅館を展開しているホテルニューアワジグループ。洲本市のホテルニューアワジ別館にはコワーキングベースが設けられ、コンセントやUSBポート、無料Wi-Fiも完備。同グループの宿泊施設を利用中の方であれば、誰でも利用できるのはうれしいポイントです。

このほか、宿泊施設ごとにワークスペースが設けられています。「淡路夢泉景」であれば、コンセント付きUSBポートを備えたブックカフェで仕事が可能。「渚の荘花季」内のカフェ「はまあざみ」では、店内で海を眺めながら簡単なテレワークもできます。

各宿泊施設には温泉も備わっているため、仕事の息抜きに温泉を楽しんでみても良いでしょう。

ホテルニューアワジグループ

【サービス内容】
・コワーキングベースの利用
・PCブース、ワークテーブルの利用
・エクササイズルームの利用 など
【料金】1泊2日18,150円〜 ほか
【住所】兵庫県洲本市小路谷20(古茂江海岸)
【電話番号】0570-079-922
【アクセス】神戸淡路鳴門自動車道「洲本IC」より車で約15分
【営業時間】9:00~19:00
【公式ホームページ】https://www.newawaji-hotels.com/workcation/

STAYKEY 西の燈|アルフレンテ

短期宿泊型プライベートヴィラ兼オフィスとして、ワーケーションやサテライトオフィスにも活用できるのがSTAYKEYです。拠点の目の前には瀬戸内海の眺望が広がり、おしゃれな空間の中でリラックスしながら仕事を進められます。個人でも複数人でも利用できる、使い勝手の良さも魅力です。

また、自分たち専用のSTAYKEYを所有できるのも特徴の一つ。建物価格は税込3,300万円からですが、サテライトオフィスや別荘として利用できるほか、STAYKEYユーザーに貸し出して運用することも可能です。

STAYKEY 西の燈

【サービス内容】
・社労士による研修
・就業規則改定サポート
・ワーケーションオフィス所有・運用サポート など
【料金】5泊分(10日分)165,000円 ほか
【住所】兵庫県淡路市野島江崎324-6
【電話番号】06-6911-7888
【アクセス】神戸淡路鳴門自動車道「淡路島IC」から車で約10分
【チェックイン・チェックアウト時間】15:00 / 10:00
【公式ホームページ】https://nishinoakari.staykey.jp/index.html

自分に合ったスタイルで淡路島ワーケーションを満喫しよう

淡路島は山や海といった自然が広がっているだけでなく、リモートワークが可能な場所も多いため、ワーケーションにぴったりのスポットです。また観光やグルメ、アクティビティといった楽しみもあるため、一人で行っても複数人で行っても充実した時間を過ごせるでしょう。

本記事では淡路島でワーケーションする人におすすめの情報を紹介しましたが、このほかにもさまざまな楽しみ方があります。ぜひ実際に淡路島をワーケーションで訪ね、自分だけの過ごし方を見つけてみてください。

  • 記事を書いたライター
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エーライト・菅 堅太

1992年生まれ、大阪府出身。出版社、編集プロダクションで書籍・雑誌の制作に携わり、独立後の2019年には記事制作会社「合同会社エーライト」を設立。フリーランスの友人や経営者とともに、和歌山でワーケーションを行ってるほか、最近は別府温泉にハマり、半年で4回も訪れるほど。

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