米デルタ航空CEO、遅延と欠航多発を陳謝 議会でも問題視

米デルタ航空CEO、遅延と欠航多発を陳謝 議会でも問題視
 6月30日、デルタ航空のバスティアン最高経営責任者(CEO)は、リンクトインへの投稿や顧客への電子メールで、最近多発している航空便の遅延や欠航を陳謝した。写真は同氏。ボストンで2021年10月撮影(2022年 ロイター/Brian Snyder)
[30日 ロイター] - 米航空大手デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は30日、リンクトインへの投稿や顧客への電子メールで、最近多発している航空便の遅延や欠航を陳謝した。
航空情報サイト「フライトアウェア」によると、デルタは同日に89便を欠航。27日以降の欠航便は400便を超えている。人手不足の上に悪天候の問題も重なった。同社は5月時点で既に、運航状況改善のため8月初旬まで1日約100便を削減するとしていた。
航空会社はコロナ禍以降も人手不足が解消せず、旅客需要の回復もあいまって欧米各社で欠航などが常態化し、夏の旅行需要本格化の時期に混乱が深刻化している。
米下院では30日、監視・改革委員会の共和党議員らがブティジェッジ運輸長官宛てに同省スタッフの事情説明を求める書簡を送付。書簡は同省が「運航スケジュールの混乱を解決しようとする真剣な計画をしていないこと」への懸念も表明した。
上院予算委員会のバーニー・サンダース委員長も28日にブティジェッジ氏に対し、「米国での各社の欠航や遅延を大きく減らして搭乗客の権利を守るための即時の措置」を要請している。

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