韓国、日本からの観光客に「1年間、何度でも」のビザ 7月から
韓国政府は29日、日本などからの観光客らに対して7月から、1年以内なら何回も入国できるようになる「マルチビザ」を発給すると発表した。新型コロナ禍で止まっていた短期ビザの発給を6月から再開したことに続く対応で、観光客の誘致に力を入れている。
外国人観光客らを対象に6月に再開した90日以内のビザは、日本などで申請が相次ぎ、発給に時間がかかる例が出ている。韓国法務省は、こうした状況が「観光客誘致の支障になっている」という旅行業界からの訴えに配慮し、一度取得すれば1年間、何回でも入国できる「マルチビザ」の発給を決めたという。台湾、マカオからも対象となる。
また、同省によると、指定の旅行会社が催す5人以上のツアーに参加した旅行客には今後、オンラインでビザを発給していく仕組みを整備しているという。
韓国政府はコロナ禍で打撃を受けた観光業界などの活性化のため、外国からの観光客の誘致に力を入れる。29日には東京の羽田空港とソウルの金浦空港を結ぶ航空路線も、約2年3カ月ぶりに運航を再開した。日本からの観光客の増加への期待が高まっている。(ソウル=稲田清英)
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- 【視点】
日本政府の対応にしびれを切らした韓国政府が、とうとう「相互主義」の慣例をやぶってマルチビザを出す方針を固めた。 新型コロナ対策に端を発するとはいえ、これまでの日韓間の往来をめぐっては、日本政府のちぐはぐな対応が目立つ。 6月29日
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