新型コロナ　海外旅行じわり復調　渡航制限緩和、ビザ発給に列

　新型コロナウイルスの水際対策が1日に緩和され、訪日外国人観光客の受け入れが注目される中、海外旅行も約2年ぶりに再開の兆しを見せている。世界的な渡航制限で自由に往来できない状態だったが、各国も制限を緩和しつつある。夏休みを前に旅行会社では予約の問い合わせが増えているという。

　8日昼過ぎ、「JTBトラベルゲート有楽町」（東京都千代田区）には、海外旅行を検討する客の姿があった。海外ハネムーンの相談にきた東京都中央区の女性（28）は「国内しか無理だとずっと諦めていた」という。米国のディズニーランドを希望していたが、渡航条件などから最終的にハネムーン人気の高いギリシャに決めた。

　ギリシャは5月1日以降、入国時に提示義務があったワクチン接種証明とPCR検査などの陰性証明が不要になっている。日本に帰国した際も、感染リスクの低い地域の場合は空港での抗原検査や自宅などでの待機が今月から免除となった。9月に10日間程度ハネムーンに行くという女性は「海外旅行が好きだったので、すごくうれしい。ウエディングフォトも撮りたい」とほほ笑んだ。