タイのセントラル、国内ホテル開発に390億円投資
【バンコク=井上航介】タイの商業施設開発大手セントラル・パタナは9日、国内でのホテル開発に100億バーツ(約390億円)を投資すると発表した。2026年までに27県で37のホテルを開業する。新型コロナウイルス禍が収束に向かい観光需要の回復が見込まれるなか、先行投資に動く。
セントラル・パタナはタイの小売り大手セントラル・グループの傘下企業で、東部のリゾート地パタヤと東北部ウドンタニ県の2カ所でホテルを運営している。今後は北部チェンマイや中部アユタヤなどに展開する予定で、部屋数は合計で4000部屋以上になる見込みだ。
ホテルは「センタラ」や「センタラ・ワン」などの3ブランドで、1泊あたり約1000~2000バーツの価格帯をそろえる。9月には東北部ナコンラチャシマ県に最初のホテルが完成する。働きながら観光する「ワーケーション」にも対応するほか、企業の会議などでの利用も見込む。
セントラル・パタナのワンラヤー最高経営責任者(CEO)は同日の記者会見で「質の高いサービスを通じて国内旅行で最も選ばれるホテルを目指す」と語った。
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