PhocusWireによると、米国で急成長中のOTAであるホッパー(Hopper)はこのほど、自社が流通に関わっていない航空券についても航空便の遅延や欠航時に補償を受けられる保険「スタンドアローン・トリップ・プロテクション」の販売を開始した。

欧米では、旅行需要の急回復と人員不足を主因として夏を前にすでに遅延、欠航が相次いでいるところ。ホッパーはそうしたなかで旅行者のニーズを獲得する狙いで、保険の対象便にトラブルが発生した際に、旅行者はホッパーのクレジットでの返金か、別便の予約を選べるようになる仕組み。ホッパーにとっては顧客獲得にも繋がる。

ホッパーは旅行販売でフィンテック、インシュアテックの活用を強みとしており、航空券やホテルについてその航空運賃や宿泊料金の利用条件に関係なく理由を問わずにキャンセルできる保険や、運賃や料金の仮押さえ機能を提供。また、ホテルについてはチェックイン後でも理由に関係なく同カテゴリの別ホテルに移れる保険も用意している。

なお、空港での混乱についてはTravel Off Pathが米国で保安検査とパスポートコントロールの所要時間が長くなっている空港ワースト5選を紹介する記事を掲載。これによると5位からシカゴ・オヘア、ニューヨーク・JFK、サンフランシスコ、フォートローダーデール・ハリウッド、マイアミの順で、1位のマイアミでは預け手荷物のピックアップなどを含まずに46分57秒となっているという。