Travel Off Pathによると、4月と5月に南アフリカで開催された旅行観光産業のビジネスイベントでLGBTQ+市場にスポットライトが当てられた。

LGBTQ+ツーリズムは、市場規模がコロナ前の段階で2110億ドル超に達したとされているほか、可処分所得の多さや9.11やリーマンショックなどの際に旅行市場の回復を牽引したことなどでも注目されているところ。

こうしたなかで4月開催のWTMアフリカではサイドイベントとして「Equal Africa」を開催。LGBTQ+ツーリズムにおけるプロモーションや安全などに関する懸念点などの理解を深める機会を提供した。

また、5月の商談会「インダバ」でも南アフリカ観光局と国際ゲイ・レズビアン旅行協会(IGLTA)が交流イベントを開催したほか、実際の商談でも熱意が反映されバイヤーやメディアから南アフリカにも高い関心が集まった。

そして南アフリカ以外でも、同性愛を非犯罪化する国が増えているといい、特にボツワナとナミビアはLGBTQ+ツーリズムの需要獲得に注力しているという。

記事では、LGBTQ+支援を謳いながら実際には金儲けしか考えていないと批判される「ピンクウォッシュ」のリスクや、旅行会社がLGBTQ+の層に対しアフリカ方面の旅行を提供する際の注意点などについても紹介されている。