タクシー配車アプリ「DiDi」 長崎県内サービス再開 3市2町が対象

タクシー配車アプリ「DiDi」の画面。対応するタクシーの車体にはステッカーが貼られている=長崎市光町、キングタクシー

 タクシー配車アプリ「DiDi」が31日、新型コロナ禍の影響で停止していた長崎県内でのサービスを再開した。対象エリアは長崎、佐世保、諫早(多良見町)、西彼長与、時津の3市2町。提携する25事業者のうち一番近くにいるタクシーをスマートフォンのアプリで直接呼ぶことができる。
 DiDiモビリティジャパン(東京)が2019年12月に開始したが、利用者が伸びず、20年7月から停止していた。その後、サービスを継続していた他エリアで利用者が増加。九州で福岡に次ぐ市場規模で、観光需要も見込めることから長崎での再開を決めた。
 アプリは、乗車地と目的地を入力すると、最寄りのタクシーが何分で到着できるかなどを表示。車両ナンバーや運転手の名前のほか、検温、マスクをしているかなども分かる。決済方法はクレジットカード、スマートフォン決済アプリ「ペイペイ」か現金。
 同日、DiDi担当者らが県庁で会見。平和タクシーグループ(長崎市)の田添太一代表取締役は「お客さまを効率的に見つけられる。今は燃料代が高いので走行距離の削減や、事故の減少につながれば」と期待を示した。
 新規ユーザーは初乗り料金分が10回無料になるなどの再開キャンペーンを実施中。


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