2月の宿泊者数 コロナ感染拡大前の3年前同月比 45.7%減少

2月に国内のホテルなどに宿泊した人は、感染拡大前の3年前の同じ月と比べて半分近く減りました。
東京や大阪などにまん延防止等重点措置が出されていた影響ですが、今月下旬には重点措置が解除されたため、旅行需要の回復が期待されています。

観光庁の宿泊旅行統計によりますと2月に国内のホテルや旅館などに宿泊した人の数は、速報値で延べ2364万人でした。

東京や大阪などで緊急事態宣言が出ていた去年2月と比べると34.1%の増加ですが、新型コロナウイルスの感染拡大前の3年前の同じ月と比べると45.7%の減少で、依然として低い状況が続いています。

2月は、オミクロン株の感染拡大で、18の都道府県にまん延防止等重点措置が出されていたことが影響しました。

また、2月のホテルや旅館などの稼働率は、速報値で34.5%と、オミクロン株の感染が急速に拡大した1月以降、低迷が続いています。

一方で、まん延防止等重点措置が2月21日にすべての地域で解除されたことを受けて、観光庁は4月1日、旅行代金の割引きを受けられる観光需要の喚起策「県民割」の対象地域を、都道府県の同意を前提に拡大することにしていて、今後、旅行需要の回復が期待されています。