「クルーズ船発着 3月は中止を」 茨城県などが要請
茨城県は4日、クルーズ船「にっぽん丸」を使った旅行企画について、大洗港区で10日と15日に予定されていた発着を中止するよう旅行会社の日立ポートサービス(日立市)に要請したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県や関連市町村による協議会で決めた。同社は企画自体の中止も決めた。
対象は壱岐島(長崎県)、屋久島(鹿児島県)などを5泊6日で巡る企画。寄港1週間前の指針のうち「国または県の緊急事態宣言が発令されていないこと」を満たす一方、県の感染対策指標が最もリスクの高いステージ4にあるため「ステージ2以下」の基準に達しなかった。
茨城県では2021年11月に常陸那珂港区で「飛鳥Ⅱ」が寄港し、約2年ぶりに国内クルーズ船の寄港が再開されたばかり。県内では4月もクルーズ船寄港が予定され、協議会で感染状況などをみながら判断する。外航クルーズの寄港は当面難しい見通しだ。