民泊エアビー、今夏の予約がコロナ前の25%増、郊外物件の長期滞在が好調、都市部の回復も

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エアビーアンドビー(Airbnb)は、2021年度第4四半期(2021年10月~12月)の営業実績を発表した。売上高は、前年同期比78%増、2019年同期比38%増の15億ドル(約1725億円)となり、通年では前年比77%増、2019年比25%増の60億ドル(約6900億円)となった。

同社では、コロナ禍でリモートワークなどが広がり、郊外での物件での長期滞在が増えたことが売上増につながったとしている。同社のブライアン・チェスキーCEOは「2021年は当社の歴史で最もいい年となった。我々は現在、旅行の大変革の真っ只中にいる。我々が創り出す新しい宿泊スタイルはさらに成長するだろう」とコメントしている。

第4四半期の予約数は、同59%増の7340万件(2019年同期比3%減)、通年では同56%増の3億60万件(同8%減)。総予約額は、第4四半期で2019年比32%増の113億ドル(約1.3兆円)、通期で同23%増の469億ドル(約5.4兆円)となった。

同社によると、米国では第4四半期に入り、都市部での予約が回復基調にあり、すでに2019年同期よりも増加。また、海外での予約も4半期毎に加速し、その割合は2021年第1四半期の20%から第4四半期には35%近くまで回復した。

第4四半期の当期損益は、前年同期の39億ドル(約4485億円)の赤字から5500万ドル(約63.3億円)の黒字に転換。通年の赤字額は46億ドル(約5290億円)から3億5200万ドル(約405億円)に改善した。第4四半期の調整後EBITDAは、前年同期の2100万ドル(約242億円)の赤字から3億3300万ドル(約380億円)の黒字に転換。通期では、2億5100万ドル(約289億円)の赤字から16億ドル(約1840億円)の黒字となった。

今夏の旅行シーズンについて、オミクロン株による影響はデルタ株よりも低いため、2022年1月末現在、予約数は2019年同時期よりも25%以上多くなっているという。

※ドル円換算は1ドル115円でトラベルボイス編集部が算出

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