ゲンティン香港が事業を清算したことを受け4月まで運航を停止したクリスタルクルーズの未来について書かれた記事が増えている。

Cruise Industry Newsはクリスタルクルーズの価値はいくらかについて論じる記事を掲載。これによると、今回の事態となる前から売却の話は出ていたといい、10億ドルから20億ドルの範囲であった可能性があるとのこと。

ゲンティン香港は2015年にクリスタルクルーズを5.5億ドルで取得し、リバーボートや探検船などにも事業を拡張。今後買収が実現するとした場合の目玉の一つは新造の探検船であるクリスタル・エンデバーで、これだけで2億ドル程度の価値があるほか、クリスタル・セレニティが1億ドル、クリスタル・シンフォニーが5000万ドル、リバークルーズ船4隻が各1800万ドル程度になる可能性があるという。

一方、Travel Weeklyによると、英国でGSAを務めていた企業の幹部がクリスタルクルーズについて「まだ“生きた会社”」であると話し、数日中によりはっきりとした状況が分かるようになる可能性があると期待。ただし、今後についての予断は許されず状況を注視する必要があると語ったという。