滋賀の旅館ホテル組合、アメニティーのプラごみゼロ目標
滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合は11日、歯ブラシなどのアメニティー用品のプラスチックごみをゼロにするなど、2030年を目標とするSDGs(持続可能な開発目標)行動宣言を発表した。県産食材の使用率50%、宿泊単価の20%向上も盛る。琵琶湖を環境と観光の共生地とし、地域連携の取り組みを通じて選ばれる観光地を目指す。
プラごみゼロの取り組みでは提供する歯ブラシに非プラ製品を採用するほか、有料化や歯ブラシ持参の提案を段階的に実施する。現状では大規模な宿泊施設では年5トンのプラごみが発生しているという。食材は伝統の発酵食品であるふなずしなど、湖魚などの活用に取り組む。
森林セラピーやヨシ笛づくり体験、座禅、まち歩きなど地域に根ざしたアクティビティーも開発。付加価値を高めることで個々の宿泊施設の宿泊単価引き上げにつなげる。
同組合は加盟する181施設に呼びかけて全県的に広げる。11日は代表者らが三日月大造知事に宣言の内容を報告。三日月知事は「宣言して終わりではなく、私も加わって(検証などを含めた)継続的な取り組みにしていきたい」と話した。
SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。
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