GoToトラベル再開先送りを懸念　航空業界「オミクロンが誤算」

　経団連など経済3団体が5日、2年ぶりに開催した新年祝賀会では、航空業界から新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の影響で、政府の観光支援事業「GoToトラベル」の再開が先送りされるのではないかと懸念の声が聞かれた。政府は年末年始の感染状況が落ち着いていれば1月末の再開を検討していたが、感染が拡大してきたためだ。

　日本航空の赤坂祐二社長は記者団に、再開時期は「遅くても3月上旬」と述べ、政府が検討する1月末から遅れる可能性があるとの認識を示した。「再開は早ければ早いほど（良い）と我々は希望をしているが、やはりオミクロンが誤算だった」と表情を曇らせた。