米CDC「クルーズ船旅行避けて」 ワクチン接種でも
【ニューヨーク=野村優子】米疾病対策センター(CDC)は30日、クルーズ船での旅行について新型コロナウイルスの警戒レベルを最高水準に引き上げ、「ワクチン接種の有無にかかわらず、避けるように」と呼びかけた。新たな変異型「オミクロン型」が確認されてから、クルーズ船での感染者数が増加していると警告した。
米CNBCによると、米国海域で運航するクルーズ船で確認された感染者数は12月15~29日の2週間で5000人を超え、その前の2週間(162人)から大きく増えた。CDCは現在、一定水準の感染者が確認された80を超えるクルーズ船を監視対象としている。
既往症などで重症化リスクの高い人については、クルーズ船旅行を避けることが特に重要だと強調した。CDCは「船内の人が集まる場所でウイルスはすぐに広がり、ワクチン接種完了後に追加接種を受けていても、感染する可能性が非常に高まっている」と指摘した。
クルーズ船に乗船する場合、ワクチンを接種しているかどうかにかかわらず、乗船の1~3日前と下船の3~5日後に検査を受ける必要があるとした。ワクチン未接種者は、下船後5日間の自主隔離も必要になる。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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