ハウステンボス2期連続赤字 コロナ影響で入場者減 9月期連結決算

 ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)が13日発表した2021年9月期連結決算は、純損益が11億円の赤字(前期は39億円の赤字)だった。赤字は2期連続。新型コロナウイルスの影響で入場者数が減少し、取扱高は前期比14.9%減の124億円に落ち込んだ。
 本業のもうけを示す営業損益は29億円の赤字。経常損益も20億円の赤字だった。
 入場者数は前期比7.8%減の127万7千人で、HTB単体の営業損益は28億円の赤字(前期は19億円の赤字)。第1四半期(昨年10~12月)は政府の観光支援事業「Go To トラベル」の効果で12億円の黒字を確保していたが、昨年12月下旬に同事業が全国一斉停止となり、第2四半期から赤字に転落した。営業時間短縮や本県へのコロナのまん延防止等重点措置適用なども影響した。
 HTBは来年3月の開園30周年に向け、さまざまな記念イベントを企画している。来年夏には新施設「キッズワールド」をオープンする予定。
 22年9月期の業績見通しは、コロナの影響が不明のため「未定」としたが、坂口克彦社長は「必ず黒字を達成したい」と述べた。


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