政府が、停止中の観光支援事業「Go To トラベル」について、来年2月ごろの再開を検討していることが11日、分かった。年末年始を避け、旅行の少ない1月中旬から2月にかけた時期に再開する方向で検討を進める。ホテルのチェックイン時などにワクチン接種済証や検査の陰性証明を提示することを利用条件とし、感染対策を徹底する形で再開する方向だ。
トラベル事業は昨年7月に開始したが、コロナ感染が急拡大し、昨年末に停止した。一方、厳しい経営状況が続いている観光業界や、自治体からは早期再開を求める声が上がっている。
事業をめぐっては、土日祝日に利用が偏るほか、中小事業者への恩恵が少ないといった課題も指摘されていた。再開後は、割引率を従来より引き下げて高級宿への宿泊集中を防ぐほか、土日祝日よりも平日の割引率を高めるなど、平日を中心とした制度とする方針だ。