コロナ配慮、近場の旅を 東京・埼玉が共同サイト

東京都や埼玉県などの観光情報を発信する特設サイト「#近場トリップ」(埼玉県提供)
東京都や埼玉県などの観光情報を発信する特設サイト「#近場トリップ」(埼玉県提供)

東京都と埼玉県が連携して、両都県にまたがる観光ルートや観光スポットを紹介する特設サイトを設けた。新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮し、近場をめぐる「新たな旅行のスタイル」を提案する。

特設サイト「#近場トリップ」は、女性向けの旅行情報サイト「女子旅プレス」の協力を得て今月開設した。

観光ルートの選定にあたっては、近場でありながら「非日常」を味わうことができることをコンセプトに据えた。1泊2日の日程で、北欧童話「ムーミン」を題材にしたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」(埼玉県飯能市)や、出版大手のKADOKAWAが運営する大型文化複合施設「ところざわサクラタウン」(同県所沢市)を訪ねた後、迎賓館赤坂離宮(東京都港区)などを巡る―といった具合だ。

サイトでは、両都県に近い山梨県の観光スポットについても触れている。会員制交流サイト(SNS)に旅の写真を投稿すると、抽選で地域の特産品が贈られるキャンペーンも実施中だ。

埼玉県の担当者は「まだ遠くまでは行きにくいが、近場であれば楽しめると思う。今後も感染状況が落ち着いたままであれば、東京都と連携してさらなる誘客策を講じたい」と話している。(中村智隆)

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