【10月1日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で9月30日、万国博覧会(World Expo)の開幕式が行われ、豪華な花火やライトアップが式を彩った。新型コロナウイルスの流行が続く中での開催となるが、ドバイは万博を通じ世界を魅了する意気込みだ。

 主要会場であるドーム型施設アルワスル・プラザ(Al Wasl Plaza)には華やかな映像が投影され、ドバイのムハンマド・ビン・ラシド・マクトム(Mohammed bin Rashid Al-Maktoum)首長が万博の開幕を宣言した。70億ドル(約7800億円)が投じられたドバイ万博は、10月1日から6か月にわたり開催される。

 中東での万博開催は初めて。欧州議会(European Parliament)は、UAEの人権問題を理由に欧州連合(EU)加盟国に対してボイコットを呼び掛けていたが、参加国は190以上に上った。

 入場者数の目標は2500万人で、新型ウイルスの流行が始まって以降のイベントとしては最多となる見通し。今年の東京五輪は、大部分が無観客で開催された。

 万博は新型ウイルス流行を受けて1年延期されたが、各国は現在も渡航制限を続けている。運営組織は入場チケットの販売状況についての問い合わせに応じなかったが、チケットはすでに割引販売されており、ドバイ政府の職員は万博参加のため6日間の休暇を与えられている。

 映像は9月30日撮影・提供。(c)AFP