藤田観光、150億円の増資が完了 資本金は1億円に
藤田観光は28日、日本政策投資銀行(DBJ)を対象にした150億円の第三者割当増資の払い込みが完了したと発表した。これにより約195億円に増えた資本金を同日付で1億円に減資した。資本金1億円以下の企業は税制上、中小企業と区分され、税負担が軽くなる。
新型コロナウイルス禍による観光需要低迷で、藤田観光の2021年1~6月期連結決算は、営業損益が100億円の赤字(前年同期は101億円の赤字)だった。第三者割当増資により得た資金は、当面の運転資金とするほか、18年に営業終了した「箱根ホテル小涌園」(神奈川県箱根町)の再開発費などに投じる。