長崎IRに米ハイアット CAIJグループに参加

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致で、長崎県がIRの建設と運営を任せる方向で交渉しているオーストリア国営企業関連の事業者グループ「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)に、世界で高級ホテルを展開する「ハイアット」(米国)が参加していることが24日、関係者への取材で分かった。CAIJの計画には日本企業も含まれ、八つのホテルを整備する方針を盛り込んでいる。
 ハイアットのホームページによると、グループ全体で20のホテルブランドを展開し、68カ国に千超の施設を擁している。県は、佐世保市のハウステンボスへのIR誘致を目指しており、ホテルはIRの主要施設の一つとなっている。
 計画では、カジノのスペースは約9千平方メートル。約220台のゲームテーブルと約2200台のスロットマシンを配置し、「最高の国際基準のゲーム体験を提供する」としている。MICE(コンベンション)施設や娯楽施設も建設する。
 県は10日、IRの設置・運営事業者の審査でCAIJを優先交渉権者に選んだと発表。月内にも基本協定を締結し、正式決定した上で計画を明らかにする。
 IRを巡っては、大阪府・市などが誘致を表明。国は最大3カ所のIR区域を認定し、2020年代後半の開業を目指す。

© 株式会社長崎新聞社