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「キャンピングカー白書2021」発行、コロナ禍での最新利用状況や旅のスタイルの変化が明らかに

2021.06.11

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キャンピングカーの一般利用状況や、業界の動向を調査した「キャンピングカー白書2021」が発行された。一般社団法人日本RV協会が調べたもので、自由度の高い旅行スタイルが実現できるキャンピングカーの最新事情を明らかにした。

キャンピングカーが国内でどのくらい所有されているのかを、調査対象の生産・販売台数、廃車台数などから割り出してみると、2020年の保有台数は約12万7400台で、前年と比べて106.7%増加していることがわかった。この数値は年々順調に伸びており、2016年に国内保有数が10万台を超えてから、右肩上がりになっている。国内生産台数も前年対比で115.3%、7000台を超えた。2020年の販売総額も582億円で順調に推移しており、2019年の526億円から約56億円増加した。

キャンピングカーのオーナーに、コロナ禍で行動範囲が制限された2020年はキャンピングカー利用にどのような変化があったかを複数回答で聞いてみると、もっとも多かったのが「旅行を計画しなくなった」で52.3%だった。レジャー目的でキャンピングカーを保有している人が多いことを考えると、不要不急の外出を控えたため使用頻度が下がったと見られる。次に多かったのが「近隣エリアを目的地にするようになった」で49.2%だった。感染予防対策で県外への移動制限が敷かれたことで、本来は積極的なアウトドア派であるキャンピングカーのオーナーも、行動範囲が狭まったようだ。

しかし、滞在先の宿泊状況などを気にぜず、旅行客が集中するエリアを避けることができるのもキャンピングカーならでは。46.1%が「3密を避ける場所を目的地にするようになった」と答え、機動力が高く、場合によって混雑を回避した旅ができるキャンピングカーの利点を再認識したことが伺える。たとえ近場であっても、人の集中しない田舎へ足を伸ばすなど、可能な限りで旅を楽しんでいる様子が見受けられる。また、「ひとり旅や、少人数での旅をするようになった」と9%が答えており、車内でも密を意識して旅をする人が増えている。

基本的な生活ができるキャンピングカーが災害時の備えになっている、と答えた人は99.2%に上った。シェルターとしての利用や、ライフラインとしての電源確保がしやすい、など機能性が認識されており、いざと言う時に活用することをほとんどの人が意識していることもわかった。

 

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