米フードデリバリのDoorDash、日本市場に進出--仙台市から

 米国最大手のオンデマンド・デリバリー・プラットフォーム事業者であるDoorDashは6月9日、日本で正式にサービスを開始すると発表した。

 米国以外でのサービス展開は、カナダとオーストラリアに続き、日本が3カ国目となる。

 同社が提供する「DoorDash」アプリを利用することで、「牛角」「かっぱ寿司」「吉野家」「ケンタッキーフライドチキン」「ピザハット」「ガスト」「むさしの森珈琲」「丸亀製麺」「ステーキ宮」「フロ プレステージュ パリ」など、全国区で人気が高い数百の飲食店から、商品の注文が可能となる。

 まずは、宮城県仙台市(全域)からサービスの提供を開始。地元となる「オステリアハミングバード」「びすとろぼんてん」「DUCCA」「牛たん炭焼 利久」「うまい鮨勘」「焼肉レストランひがしやま」「ラーメン ビリー」などの飲食店の注文にも対応した。

アプリQRコード。iOS(左)、Android(右)
アプリQRコード。iOS(左)、Android(右)

 加えて、加盟店が自社のアプリやウェブサイトに導入できる注文・デリバリーシステム「Storefront」の提供も、仙台エリアで開始する(2020年米国にて開始)。

 自社の顧客層へのアプローチ方法を検討している加盟店は、自社のウェブサイトにStorefrontを追加することで、オンライン注文をシームレスに導入できるという。

 また、Storefrontを活用することで、店舗の規模や現状の自社アプリ・ウェブサイトの仕様に関わらず、簡単にオンラインでの注文受付を開始できるため、新たな販売チャネルの拡大が可能。

 注文履歴管理についてもデジタル化できるため、ウェブサイト訪問者に関するデータ・インサイトに基づいた、効果的なマーケティング活動も行える。

 さらに、異なる店舗ブランドごとのカスタマイズにも対応。従来からのブランディングを損なうことなく、自社チャネルの高度化が実現できるとしている。

 なお、DoorDashアプリとStorefrontのいずれも、デリバリーとテイクアウトの両方に対応する。利用者は、指定場所へ配達を依頼あるいは、事前注文によって商品の準備が出来次第、自身で受け取りに行くことが選択可能。

 同社によると、Dasher(配達パートナー)と近隣住民、両方の安全を最優先事項として捉え、国内事業拡大において最善策を推進できるよう取り組みを進めているという。その最初の取り組みとして、配達時の安全装備、労働災害保険、宮城県警察との協力による安全教育の実施などを、Dasherに提供していくという。

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