GoTo事業者にキャンセル事務経費支給 1件最大4000円

閣議に臨む赤羽一嘉国交相
閣議に臨む赤羽一嘉国交相

 赤羽一嘉国土交通相は19日の記者会見で、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の全国一時停止が長期化していることを受け、予約のキャンセルを受けた旅行会社や宿泊施設に対し、事務経費として1件最大4千円を支給する追加の支援策を発表した。審査を行った上で3月下旬以降、順次支給する。赤羽氏はこのほか、トラベル事業の停止期間中に新型コロナウイルス感染対策を強化する事業者に対する新たな支援策を講じる考えも示している。

 トラベル事業は、利用者のキャンセル料を無料とし、キャンセルを受けた事業者に対しては旅行代金の最大50%を補償している。今回の支援策は、こうした補償額の10%分、1件最大4千円を上乗せ支給する内容だ。例えば1件の予約キャンセルで5千円の補償を受ける予定だった場合、500円が上乗せされる。

 パックツアーに組み込まれていた交通機関、ホテルに食材を納入する予定だった業者らには、補償の支払先となる旅行・宿泊事業者などを通じて配分するよう求める。

 振込手数料や地域共通クーポンの回収などで経費負担が生じるとして、事業者から支援を求める声が寄せられていた。

 赤羽氏は休業手当の一部を補(ほ)填(てん)する雇用調整助成金の特例措置が延長されたことにも言及し、「使える制度はしっかり使い苦境を乗り越えていただけるよう丁寧に対応したい」と述べた。

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