酒田市中心部に新ホテル、最上階に鳥海山望む大浴場 26年開業予定

清水康志
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 山形県酒田市中心部に2026年12月、新たなビジネスホテル「たびのホテルlit(リット)酒田」が開業することになった。地元は「市街地活性化の起爆剤」として期待している。

 運営会社は、全国各地にホテルを展開する「サンフロンティアホテルマネジメント」(本社・東京)。同社のグループは全国各地で約30軒のホテルを運営するほか、各地で新たなホテルを計画している。東北では酒田のほか、秋田市青森県六ケ所村でも計画がある。

 同社によると、「たびのホテルlit酒田」は全173室で市中心部の中町3丁目に建設。11階建てで、最上階には鳥海山などを望む大浴場があり、地元食材を使った朝食を提供する。キッチンや洗濯機を備えた部屋もあり、長期滞在にも対応。料金は1泊朝食付きで1人1万2千~1万5千円程度を想定している。

 11月5日には酒田市内で発表記者会見があった。同社の堀口智顕社長は、観光需要の他に、酒田・遊佐沖で検討される洋上風力発電関係のビジネス需要が見込まれると指摘。「地域と一体となってまちの活性化に貢献したい」と話した。開業3年目には年間稼働率85%以上をめざすという。

 会見には矢口明子市長と加藤聡・酒田商工会議所会頭も同席。矢口市長は「もっと観光で稼ぐためには、今まで酒田になかったようなホテルが必要。中心市街地活性化の起爆剤になる」。加藤会頭は「地域がまた活性化するようなホテルになると信じ、我々も一緒に頑張りたい」などと期待を語った。

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この記事を書いた人
清水康志
山形総局|庄内地区担当
専門・関心分野
人口減、地方創生、農林漁業、食文化、防災