加賀市でライドシェアの実証運行開始、北陸新幹線開業に向け

久保智祥
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 一般の人が自家用車で客を運ぶ「ライドシェア」の実証運行が26日、石川県加賀市で始まった。3月16日の北陸新幹線の延伸で観光客の増加が見込まれており、開業までにドライバー育成などを進め、本格的な運行に移行したいという。

 加賀温泉駅で運行の様子が公開され、代行運転の会社を経営していた南出利宏さん(62)がドライバー第1号として、自家用ミニバンに客を乗せて出発した。

 加賀市版ライドシェアは、午前7時~午後11時に市内全域で運行する。運賃はタクシー料金の8割で、ドライバーは経費などを除いた運賃の7割をもらう。

 市によると、現時点で50人以上のドライバーが応募し、講習や予約・配車を行うアプリ「Uber(ウーバー)」の調整も進め、3月16日までには実際にアプリを使っての利用ができるようにしたいという。

 宮元陸市長は開始式で「北陸新幹線の開業は100年に1度の好機。3月16日には万全な態勢でお迎えできるようにしたい」と話した。(久保智祥)

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