米紙に「行くべき」選ばれた山口市 観光循環タクシーなど導入へ

山野拓郎
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 米紙ニューヨーク・タイムズが発表した「2024年に行くべき52カ所」に山口市が選ばれたことを受け、伊藤和貴市長は25日、観光客の増加を見込んで循環タクシーの導入などの取り組みを始めると発表した。「反響の大きさを実感している。とりあえず、すぐにでも対応すべきものは現在の予算の中で対応し、新年度予算案でも新たな事業を検討している」と述べた。

 観光循環タクシーは乗り合いのジャンボタクシーを使う。玄関口のJR山口駅を発着し、県立美術館などの「文化施設ゾーン」や五重塔のある瑠璃光寺など「大内文化ゾーン」を回遊するコースを想定している。3月をめどに運行を始める。

 五重塔で行っている夜のプロジェクションマッピングは今月28日で終了する予定だったが、3月31日まで延長する。午後6時から8時までのところを29日から午後9時までにする。

 また、外国人客の増加を見込んで、観光案内所の職員やガイド用に同時通訳機を備える。香山公園、JR湯田温泉駅の足湯、案内所でWiFiの箇所数を増やして通信の環境を整備する。キャッシュレス決済を広げるため、設備を導入する店側への支援も検討する。

 伊藤市長は「歴史や文化などあるがままの山口市の姿を存分に感じてもらえるよう取り組みを進めていきたい」と話した。(山野拓郎)

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