スマートフォンに、地域の観光案内や飲食店の情報、買い物クーポンが届く「あきた観光パスポート」が、秋田市と潟上市、男鹿市の秋田県内3市で始まった。LINEアカウントを登録した人に観光情報を配信して旅行への期待値を高め、リピーターを増やしたい考えだ。

 3市が連携して8月、LINEにアカウントを作って情報提供を始めた。東北三大祭りの秋田竿燈(かんとう)まつりや、ユネスコ無形文化遺産の「男鹿のナマハゲ」など、観光資源に恵まれた地域。コロナ禍で落ち込んだ観光を盛り上げたいと、企画した。

 スマホの位置情報と地図、LINEが連携しており、アカウント登録した人がマップをのぞくと、観光案内や飲食店の情報がその場で得られる。クーポンでお得に買い物もでき、日本酒や温泉、まつりなど、テーマ別に情報を提供する。

 開始時点で164件の観光スポットが登録されていたが、順次更新する予定だ。旅行客の行動データを蓄積、分析し、観光ルートの開発につなげる狙いもある。秋田市観光振興課の担当者は「より地域の魅力を知ってもらい、観光に訪れてほしい」と話した。(古賀大己)

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