日本航空 次世代航空燃料「SAF」使用で運航へ NY定期便で1週間

航空業界でも脱炭素への対応が課題となる中、日本航空は羽田空港からニューヨークに向かう定期便で14日から1週間、植物などを原料とする次世代の航空燃料、「SAF」を使って運航することになりました。

植物や廃油などが原料となる「SAF」は、従来のジェット燃料よりも二酸化炭素の排出量を80%ほど削減する効果が期待され、政府は2030年には、航空会社で使用する燃料の10%を「SAF」に切り替える目標を掲げています。

こうした中、日本航空は14日から1週間、羽田空港からニューヨークに向かう1日1便の定期便で、燃料の11%を「SAF」を使って運航することになりました。

日本航空は2025年度にはすべての航空機の燃料の1%を「SAF」に切り替え、2030年度に航空燃料に占める割合を10%に増やす計画です。

ESG推進部の西岡桃子主任は「脱炭素の実現に向けては、燃料そのものを持続可能なものに切り替えていくことが欠かせない。1社でできることではなく、ほかの企業とも連携して対応していきたい」と話していました。

ヨーロッパの空港では航空燃料の一部を「SAF」に切り替えることを義務づける動きが出ていて、航空各社の間で対応が加速していますが、技術革新を進めるなどして、調達コストを抑えられるかが大きな課題となっています。