成田空港会社 昨年度決算502億円の赤字 3期連続赤字決算

成田空港会社は昨年度の決算を発表し、新型コロナウイルスの影響で最終的な損益は502億円の赤字となり、前の年度に続き3期連続の赤字決算となりました。

発表によりますと、成田空港会社の昨年度の決算は、旅客数がコロナ前の2019年度のおよそ半分の2052万人にとどまったことで売り上げは1313億円、最終的な損益は502億円の赤字となりました。
決算が赤字となるのは、民営化以降初めての赤字となった2020年度以来3期連続です。
ただ、去年秋に水際対策が大幅に緩和されて以降、徐々に需要が回復していることを受けて、赤字幅は前の年度よりおよそ22億円縮小しました。
成田空港会社の田村明比古社長は25日の記者会見で、「水際対策の緩和や航空需要回復のペースが想定よりも遅く、3期連続の赤字は非常に残念だ。来期はなんとか黒字を確保したい」と述べ、今年度の決算は6億円の黒字となる見通しを示しました。