首都圏の私鉄8社と東京メトロ 昨年度決算 全社で最終利益黒字

首都圏の主な私鉄8社と東京メトロの昨年度の決算は、新型コロナの影響を受けていた運輸事業やホテル事業が回復したため、全社で最終利益が黒字となりました。

このうち
▽東京メトロはグループの最終利益が277億円、
▽京成電鉄は269億円と、
それぞれ3年ぶりに黒字になりました。

また
▽西武ホールディングスの最終利益は、前の年度の5.3倍にあたる567億円
▽小田急電鉄が、3.3倍の407億円
▽東武鉄道が、2.1倍の291億円
▽東急が、2.9倍の259億円
▽京浜急行が、26%増えて158億円
▽京王電鉄が、2.3倍の131億円
▽相鉄ホールディングスが3.7倍の69億円と、
それぞれ増益となりました。

各社ともコロナ禍で事業に大きな影響がでましたが、昨年度は行動制限がなくなったことや、水際対策の緩和で外国人旅行者が増え、鉄道利用やホテル事業が回復しました。

今年度の業績について、私鉄8社のうち6社が増収増益の見込みを発表しています。

ただ、多くの会社がテレワークの普及などで鉄道の利用は感染拡大前の水準には戻らないのではないかと見ています。

記者会見した西武ホールディングスの古田善也上席執行役員は「先月の定期券の利用者は感染拡大前の8割程度と、見立てより下振れしている」と話しています。