官民ファンドで古民家再生ホテルを支援 伊賀の城下町活性化へ

亀岡龍太
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 三重県伊賀市内の城下町の活性化をはかる古民家再生活用事業について官民連携のファンドによる投資が実現することになり、市役所で25日に「キックオフセレモニー」が開かれた。

 このファンドは、国土交通省所管の民間都市開発推進機構が2021年に設立した「アセットリノベーションファンド」。築20年以上の不動産を利活用するまちづくり事業を支援するのが目的で、今回は県内で初めての案件という。

 投資先は、伊賀市の城下町で古民家を改修・再生する分散型ホテルを展開する株式会社「NOTE伊賀上野」。第1期では市中心部で3棟(客室計10室)を整備し、ホテル事業者が運営している。第2期事業では古民家2棟を追加する計画で、数億円規模の投資になるという。

 セレモニーには、機構の花岡洋文理事長ら関係各組織のトップら7人が参加。百五銀行(津市)の杉浦雅和頭取は「伊賀市ならではの活性化につながる取り組み」とファンドに加わった理由を述べた。伊賀市の岡本栄市長は「今後につながるスキームが担保できた」と歓迎した。(亀岡龍太)

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