「温泉をユネスコ無形文化遺産に」 業界団体などが推進協議会を設立

上田雅文
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 「温泉文化」をユネスコ国連教育科学文化機関無形文化遺産に登録する機運を高めるため、関連団体などによる全国推進協議会の設立総会が24日、東京都内で開かれた。国会議員や業界関係者ら約70人が参加し、登録へ向けた取り組みを政府に要望することを確認した。「最短で2026年の実現をめざそう」という声もあがった。

 温泉は全国に約3千あるとされ、業界内では担い手の高齢化などが課題にあがる。協議会は、日本温泉協会や日本旅館協会など3団体が発起人となって設立。ユネスコ登録で温泉を世界にPRして、インバウンドなどによる誘客を加速させたい考えもある。

 設立総会では、洞爺湖(北海道)や有馬(兵庫県)といった温泉地からの登録へ向けた応援動画が紹介された。日本温泉協会の笹本森雄会長は「温泉は地域経済を支える重要な産業で、日本固有の文化。未来へつなぐため登録の早期実現をめざす」とあいさつした。

 文化庁によると、ユネスコの無形文化遺産には国内で今年1月現在、能楽や雅楽、和食、風流踊など計22件が登録されている。(上田雅文)

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