鳥取港に11年ぶり国際クルーズ船 インバウンド復活へ寄港相次ぐ

大久保直樹
[PR]

 鳥取市の鳥取港に17日、フランスのクルーズ船ル・ソレアル(1万700トン)が初寄港した。同港に外国クルーズ船が寄港するのは11年ぶり。鳥取県境港市の境港でも3月にコロナ禍以降初となる国際クルーズ船が寄港しており、鳥取県内でもインバウンド訪日客)復活の動きが本格化している。

 ル・ソレアルは富裕層向けの小型の豪華客船で、2018年に船会社幹部が来県した際、県や市が誘致活動をしていた。この日は鳥取港岸壁に着岸後、船内での式典で深沢義彦・鳥取市長と長戸清・岩美町長が船長らに地酒を贈呈。乗客らは鳥取市の鳥取砂丘や鳥取砂丘砂の美術館、倉吉市の白壁土蔵群などの観光を楽しんだり、岸壁でしゃんしゃん傘踊りを鑑賞したりした。その後、関係者らに見送られながら山口・萩港に向けて出港した。

 県内では3月、境港に3年4カ月ぶりの国際クルーズ船となるウエステルダムが寄港し、その後もダイヤモンド・プリンセスなど大型クルーズ船の寄港が相次いでいる。平井伸治知事は17日、報道陣に「鳥取には潜在的な可能性があり、魚介類や酒を仕入れる場としても使って頂ける。今後も境港とこの鳥取港に寄港頂けるよう働きかけたい」と話した。(大久保直樹)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら