富山空港、台北線3年ぶりチャーター便で再開 14日にはソウル便も

朝倉義統
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 富山空港(富山市)の国際線の運航が13日、3年ぶりに復活した。コロナ禍で2020年3月から全便運休になっていたが、台湾のチャイナエアラインがチャーター便で台北線の運航を再開。4、5月にインバウンドチャーター便として計18便を予定している。

 午後1時ごろ、ほぼ満席の175人が乗った台北からの再開初便が着陸した。駐機場に入る機体は歓迎放水で迎えられた。

 入国手続きを終えたツアー客たちが到着ロビーに現れると、県のキャラクター・きときと君や県職員らが出迎え、中国語の観光パンフレットや菓子などの土産を手渡した。息子と2人で来たという高育珍さん(55)は「4泊5日で立山や五箇山などに行く。雪の大谷や日本食の海鮮を楽しみたい」と話した。

 この日だけの折り返しの便には、富山からのツアー客ら51人が搭乗した。日台親善協会の富山市の盛田恵美子さん(75)と吉田幸美さん(61)は「台湾に毎年行っていたが、3年ぶりの訪問が楽しみ」。友人に会いに行く同市の上原育代さん(67)は12日間滞在する。「直行便は乗り継ぎの待ち時間がなくて便利」と話した。

 台湾ツアーを企画したニュージャパントラベル(富山市)の松田隆社長(74)は「海外に行きたいという希望は強いと感じている。コロナに対する安心感が出てきて、5月以降に上向いてくる」とみる。「フライトが増えれば航空運賃も安くなるので、商品のパンフレットをつくりたい」

 富山空港の台北線以外では、韓国の航空3社が14日から、ソウルと釜山からのインバウンドチャーター便を始める。5月末までに計44便の運航を計画する。

 チャイナエアライン日本支社の担当者は「今のところ、定期便の復活については未定」としながらも「この時期の立山観光は人気がある」と期待を寄せた。(朝倉義統)

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