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HISの11〜1月、最終赤字35億円 海外旅行の回復鈍く

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エイチ・アイ・エス(HIS)が15日発表した2022年11月〜23年1月期の連結決算は、最終損益が35億円の赤字(前年同期は92億円の赤字)だった。22年8〜10月期に株式売却による特別利益を計上し黒字だったが2四半期ぶりに赤字に転じた。燃油価格高騰や円安などを背景に主力の海外旅行取り扱いの回復が遅れている。22年9月にテーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)を売却したことも利益を押し下げた。

売上高は37%増の461億円だった。政府の観光支援策を受けて国内旅行の取扱高が新型コロナウイルス前に比べて13%増えたほかホテル事業も好調だった。だが海外旅行の取扱高は同3割程度の水準にとどまった。1月末の連結ベースの自己資本比率は11%。

営業損益は34億円の赤字(前年同期は121億円の赤字)と12四半期連続で赤字だった。部門別では旅行事業、テーマパーク事業、ホテル事業が赤字で、バス事業などを手がける九州産交グループのみ3200万円の黒字だった。

23年10月期通期の業績予想については「新型コロナウイルス感染症の影響を現時点で合理的に算定できない」として、引き続き開示しなかった。

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