今年のお花見の予算は倍増か コロナ落ち着き、行動範囲も拡大

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 調査会社インテージは13日、今年のお花見の市場規模の推計が約2100億円と昨年の約2倍になるとの調査結果を発表した。新型コロナの感染拡大が落ち着き、お酒や食事を一緒に楽しむ人が増えるとみられ、1人あたりの予算が倍増する見通しだという。

 調査は今年2月にインターネットで行い、2610人から回答を得た。今年、お花見をする予定や意向があると答えた人は31・3%と前年比1・9ポイント増だった。年代別で伸びが目立ったのは60歳以上で、同3・1ポイント増の38・6%だった。

 お花見に使う予算の全体平均は前年比約1・8倍の6935円。年代別では15~29歳が5090円、30~59歳が6083円、60歳以上が8660円となった。

 花見をする場所については「昼間に近場の桜が咲いている場所」が70・2%と前年より5ポイント下がった一方、「近場の桜の名所」「日帰り旅行やドライブ」を選んだ人が前年よりも増え、行動範囲が広がりそうなことがみてとれる。

 また、お花見への意識や行動を聞いた質問では、「屋外なので対策すれば大丈夫」が28・0%、「1年に1度の桜くらいは楽しみたい」が24・7%と前年より増え、「常にマスク着用で会話も少なく」(14・9%)や「自粛すべき」(8・5%)は減った。

 インテージの田中宏昌・生活者研究センター長は「昨年までの自粛モードから抜けだし、『楽しみたい、楽しんでも大丈夫』という意識が広がっているようだ。5月の大型連休も活気が期待できるのではないか」とコメントしている。

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