ポルトガル、22年は6.7%成長 35年ぶり水準 今年は大幅鈍化へ

ポルトガル、22年は6.7%成長 35年ぶり水準 今年は大幅鈍化へ
 2月28日、ポルトガルの国立統計院(INE)が発表した2022年の国内総生産(GDP)は、6.7%増と35年ぶりの高い伸びとなった。写真はポルトガルのカシュカイシュのビーチで写真を撮る旅行客。昨年6月撮影(2023年 ロイター/Pedro Nunes)
[リスボン 28日 ロイター] - ポルトガルの国立統計院(INE)が28日発表した2022年の国内総生産(GDP)は、6.7%増と35年ぶりの高い伸びとなった。
内需と観光の堅調が押し上げたが、インフレ加速で第4・四半期の民間消費が低迷し、今年の伸びが大きく鈍化する見通しが示唆された。
この日発表した改定値では、INEは第4・四半期のGDP伸び率を前期比0.3%とし、前月示した0.2%から上方修正した。前年同期比は3.2%増と、同3.1%から修正した。
ただ、前年比のGDPに対する内需の寄与度は1.9%ポイントと、前期の3.2%ポイントを下回った。外需は1.1%ポイント(同1.6%ポイント)だった。
GDPの3分の2を占める民間消費は、高インフレのあおりを受けて第4・四半期は2.7%増にとどまり、伸びは前期の4.3%を下回った。
家計消費支出は前期比0.5%減少し、第3・四半期の1.1%増から反転した。

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